現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、三重県在住70歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(71歳)、母(90歳)
居住地:三重県
リタイア前の雇用形態:公務員
リタイア前の年収:950万円
現在の資産:預貯金2500万円、リスク資産850万円
これまでの年金加入期間:厚生年金(共済年金)530カ月、個人年金保険約40年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):8万2030円(繰り下げ受給)老齢厚生年金(厚生年金):24万1226円(繰り下げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険4万5000円
配偶者の年金や収入:年金88万円(年額)
「年金は繰り下げ受給しているが、十分ではない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「年金は生活費の柱ですが、毎月生じるやや大きめの出費には十分ではない」と語っています。
ひと月の支出は約「45万円」。夫婦の年金だけでは「年の半分くらい足りない」と回答されています。
「月に210万円の不動産収入がある」
年金で足りない支出については「不動産収入から補填(ほてん)している」という投稿者。現在は年金以外の収入として、ひと月当たり「組合役員等の収入9万円、不動産収入210万円(ただし返済が130万円)」を得ていると言います。
そのため年金生活においては「特に節約を心掛けているわけではない」そうですが、「無駄なものへの出費は控えるようにしている」とあります。
「もっと早く資産運用に関心を持つべきだった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「資産運用などには全く興味がなかったので何もしていないが、上手に資産を増やしてゆとりのある生活をしている人を見ると、自分ももう少し関心をもってしておけばよかったと思うことがある」と回答。「ただ、今でこそ数年前に不動産を相続したことから生活に余裕ができたが、それ以前は余裕がなくとても資産運用などできる状況ではなかったのでやはり難しかったと思う」と納得している様子です。
今の生活での気掛かりは、「将来、自分が動けなくなったときにどうするのか。持ち家などの処分はどうするかなど、行く末の短い将来への不安がとても大きい」とのこと。
年金生活とはいえ「毎日のように雑用があり、特に年金生活者としての楽しみはありません」と多忙に過ごされているようでした。
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