現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住68歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(66歳)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:会社役員
リタイア前の年収:1500万円
現在の資産:預貯金5000万円、リスク資産7000万円
これまでの年金加入期間:厚生年金480カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万5000円老齢厚生年金(厚生年金):15万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:国民年金72万円(厚生年金は69歳から受給予定)、給与収入480万円(全て年額)
「そもそも年金だけで生活できると思っていない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「自分より上の世代に比べれば収入に対する年金額が少ない。収入が多い時にもっと積み立て金を拠出してもよいが、制度上、標準月額報酬に上限があるから、年金にある程度の上限ができてしまう。格差縮小からやむを得ないか」と語っています。
ひと月の支出は約「50万円」。年金だけでは賄えないが、「そもそも年金で毎月足りるという収入設計はしていない。年金、不労所得、勤労所得この3本柱で生活費としている」とあります。
「会社顧問として70歳まで働く予定」
現在も「会社顧問として月10日働き、給与収入年375万円」を得ているそうで、今後も「70歳まで働く」予定とのこと。そのほか「区分所有マンションを保有」していて、その家賃収入が「年400万円」ほどあると言います。
実践している節約の工夫については、「固定費の把握と家計簿管理」を基本としていて、「年間の税金支払い管理、所得税、住民税、介護、自動車、固定資産税などあらかじめおおよそ予算化」しているとあり、きっちりと家計管理をしている様子です。
「税金対策、相続対策は早めがよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「年金生活での世帯収入は年1000万円が目標。(夫婦の年金と家賃収入を合わせても約900万円なので)さらに100万円を投資運用またはアルバイトで得る必要があるが税金をたくさん差し引かれる。税金対策、相続対策は早めがよかった」と回答。くわえて目下の気掛かりは、「これからのインフレ」。特に「健康保険費用の上昇と医療費そのものが上がる。各種税金の上昇は節約できない」ため受け入れるしかないとため息をつきます。
いっぽうで「時間の余裕、平日の活用」といったアドバンテージはリタイア後の特権だと感じているそう。「ゴルフ、旅行、スポーツ観戦、有名店のランチ巡り」を楽しむだけでなく、「過去の振り返り、これからの人生のまとめ方など心の整理、子どもや孫たちとの結びつき」のための時間を持つなど有意義に過ごされているようでした。
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