インフレによって、私たちの消費スタイルはどのように変化しているのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、物価高騰の影響で買わなくなったものについて、大分県在住51歳女性のケースを具体的に紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、母(79歳)、姉(57歳)、義兄(61歳)
居住地:大分県
雇用形態:公務員
年収:250万円
金融資産:預貯金150万円、リスク資産0円
「生クリームとバターを買うのをやめました」
昨今のインフレで生活に影響があるかとの問いに、「まあまあ影響を受けている」と答えた投稿者。物価の高騰により買わなくなったものについて尋ねると「生クリームとバター」と回答しています。
生クリームは「もともと月に1パックしか買っていなかったが、全く買わなくなった。脂肪分40%以上の純正生クリームは、今では800円以上する場合もある。これでは買えない。植物性の商品は、以前は1パック120円台でもあったが、今では180円台に」値上がりしたため手が出せなくなったといいます。
バターは代替できない場合にのみ使用しているそうですが、普段は代わりにオイスターソースで「コクや旨みを加える」といい、例えば「アサリのバター蒸し4人分の場合、小さじ半分ほどで強い旨味が出せる。1瓶600円ぐらいの価格帯が多いが、使う分量からするとコスパがよい」とのこと。
一方で、「以前は、つまみが何もない時に、バターと粗塩で野菜のスティックを食べていたが、マーガリンで同じ様にして食べてみたら死ぬほどまずかった」と失敗談も明かしています。
「生クリームは純生で1パック450円、植物性の場合は1パック170円、バターは1箱420円」になれば、再度購入を検討すると語っています。
「近所のガソリンスタンドが値引き競争に突入し……」
まだ購入を続けているが、これ以上高くなると困るものについては「ワイン」と投稿者。「チリやオーストリアのワインが1300~1500円になったら」購入をやめるつもりだそうです。反対に、値上げしても仕方がないと思えるものについては「ガソリン。近所のガソリンスタンドが値引き競争に突入し、共倒れが起きている。その結果、ガソリンスタンドの真空地帯が発生している。値上げしてでも持ちこたえて欲しかった」と肩を落とします。
いまだに安くて助かっているものについては「日本酒。お気に入りの福井県の酒造メーカーがあるが、吟醸や特別純米を、銘柄によっては四合瓶1400円台で販売している。もちろん1本8000円の大吟醸もあるが、最近は特にワインに比べて割安感を感じる」とあります。
「不必要なものは割りきって切り捨てる」
家計改善を進めるにあたり、「不必要なものはすっぱり切り捨てる。そうすれば大好きなものだけは守れる」との考えを述べた投稿者。お酒の購入は続けているものの、インフレを機に「通信費のプランを見直し、車検はディーラー車検をやめた。コンビニでは極力買い物をしない」ようになった他、現状「お菓子は手作りよりも買った方が安い」と考えて「(趣味であった)手作りケーキも作らないようになった」といいます。
しかし「最近、病院の検査で引っかかって再検査のために(病院を)はしごすることになった。そうしたら途中から(検査代が)自腹になってしまい、予想外の出費に。本当に体が悪くなったらこんなものではないだろう、と思うと怖い」と、お金の不安は尽きない様子でした。
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