実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住63歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
居住地:神奈川県
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:900万円
現在の金融資産:預貯金500万円、リスク資産3000万円
これまでの年金加入期間:国民年金40年、厚生年金29年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(72歳まで繰り下げ予定)老齢厚生年金(厚生年金):約12万円(特別支給の老齢厚生年金)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険105万5000円(年額)
年金以外の収入:なし
ひと月の支出:25万円
「今後のインフレ率や税負担増を考えると足りないかもしれない」
現在、およそ預貯金500万円、リスク資産3000万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「計算上は足りているつもりだったが、今後のインフレ率、税金負担増が気になる」と語っています。
「老後2000万円では足りない。倍は必要だった」
現役時代は、老後資金として「3000万円」貯めることを目標にしていたそう。「退職金プラス積み立て貯蓄額の合計。老後2000万円問題で漠然と1.5倍を目標に」余裕をもって備えてきたつもりだと言います。
しかし実際に年金生活を迎えた今、老後資金は「4000万円」程度必要だったのでは、と感じているとのこと。
「この2、3年で急激にインフレ率が上昇し、天災も増えているので、多めに見積もると(2000万円の)倍は必要だと思った」とあります。
「老後資金はなるべく早く、自分で計算して備えるべき」
今の生活についての満足度は「普通」と投稿者。「まだ厚生年金の特別支給期間だが、年金はあり難い制度なので、繰り下げして活用したい」と語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「2000万円は一律ではなく、人によって異なるので、なるべく早いうちに自分で計算し、積み立てや保険を見直しして準備するべきだと思います。いまはNISAもあり、またいくらでも情報が取れるのでうらやましい」とコメントされていました。
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