「お墓参りができていない」そんな人は要注意!
日々鑑定をしていて感じるのは、運気が下がっている人たちの多くが「お墓参りをしていない」ということです。それも数回ではなく、「何十年も行っていない」という人が少なくありません。【お話を聞いた人:ファンタジスタ徳永】
四柱推命・九星気学・紫微斗数・断易など、東洋系の占いで人気を呼ぶ。2011年より鑑定を始め、鑑定人数はのべ2万人以上。テレビの占いコーナーや雑誌寄稿など、幅広く活躍している。鑑定の予約や問い合わせはWebから。
鑑定では悩みの原因を掘り下げますが、「お墓」に通じるキーワードが浮かび上がることも多いです。実際に会話の中で、「お墓参りをしていない」「仏壇を正しく扱えていない」「供養方法が誤っている」などが判明することもあります。
世の中にはさまざまな宗教や宗派がありますが、それぞれに定められた最低限のルールを守らず、自分流の解釈で供養をしているとしたら、注意が必要です。特に近年は、インターネットやSNSを通じて根拠のない情報が飛び交っています。
お墓参りをしない、あるいは誤った供養を行うことは、結果としてご先祖様への敬意を欠くことになります。ご先祖様に無礼を働くということは、自分自身も子どもや孫から同じように扱われる可能性があるということです。それによって関係性が悪化し、最悪の場合は縁が切れることもあります。
先祖代々受け継いできた「徳」を、自分、そして次の世代へ引き継いでいくために、お墓参りと正しい供養はとても重要なのです。
こんな行為に身に覚えがありませんか?
・33回忌(宗派によって異なる)の法要が終了したのに、「合祀(ごうし)」(故人の位牌を先祖代々の位牌にまとめること)をせずに、故人の位牌を自宅に置きっぱなしにしている・「過去帳」(一部の宗派で使用される戒名や没年月日などご先祖様に関する情報を記す帳面)が、正しく記載されていない
・お墓参りは頻繁にしているものの、お供え物を2~3日放置している(本来は当日または翌日には下げるのが望ましい)
・回忌供養を自分たちの好きなタイミングで行っている(一周忌を除き、基本的には「3」と「7」がつく回忌の年に行うのが適切)
先祖供養が必要なワケ
そもそも、なぜ先祖供養は大切なのでしょうか。人間の御霊(みたま)は死後、一度「幽界」という生と死の間にある世界に行き、準備を整え、「あの世」である「霊界」に旅立ちます。しかし、誰かがその道程をナビゲーションしてくれるわけではありません。そこで、生き残った子孫が仏様の力を借り、故人の魂を霊界へと導くのが「供養」です。供養の目的は、魂が現世を離れて霊界に旅立ち、浄化された後、また新たな生を受けて現世に戻るという仏教の「六道輪廻(りくどうりんね)」の考え方に基づいています。
もちろん、私たちは仏様と直接話したり、力を借りたりできません。そこでお坊さんにお経をあげてもらい、供養を行うのです。この供養を33回(宗派によって異なる)重ねることで、魂は霊界にたどり着き、輪廻転生の輪に再び入ることができます。
供養は、ご先祖様から受け継がれてきた「徳」を授かり、またそれを次の子孫へと分け与える行為です。お墓参りが運気に関わるのはこのような理由があるのです。
お墓参りは「後天運」を左右する
運気には大きく分けて2つのパターンがあり、1つは「先天運」と呼ばれる生まれ持った運気です。これは、前世で積み上げた「徳」や「業」が形となり、現世での生き方をある程度決定づけるもので、人生の80%に影響するといわれています。もちろん、自分の行動によって多少のずれは生じるものの、ある程度は決まっていると考えられます。もう1つ、「後天運」と呼ばれるものがあります。これは自分の外側にある日々の細かな行動を示します。例えば、「今日どんな色を身に着けると運気がいいか、何を食べると吉か」といったことです。こうした日々の行動によって左右されるのが後天運です。
お墓参りが関係してくるのはこの「後天運」のほうです。たとえ先天運で前世の行いが悪く、現世での運気が乱れていても、きちんとお墓参りをしていれば、ある程度運気の基盤が整います。だからこそ「最近ついていない」「思うような人生を歩めていない」と感じるなら、お墓参りについて振り返り、行動に移してみてほしいと思います。
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【取材/文:奥山 はるか】
編集者・ライター。出版社で女性誌編集者として勤務したのち、フリーランスとして独立。女性向けのジャンルを中心に多数の記事を手掛け、占いや開運をテーマにした雑誌制作にも長年携わる。分かりやすい切り口で、幸運のヒントになる記事を執筆。