実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、岡山県在住66歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(60歳)
居住地:岡山県
リタイア前の職業:公務員
リタイア前の年収:900万円
現在の金融資産:預貯金50万円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:国民年金40年、厚生年金44年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万9000円(繰り上げ受給と推察)老齢厚生年金(厚生年金):17万9000円(繰り上げ受給と推察)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:給与収入17万7000円、ボーナス81万円(年額)
配偶者の年金や収入:給与収入120万円(年額)
ひと月の支出:45万円
「貯金が50万円ほどしかない」
現在、およそ預貯金50万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「貯金がいい年をして50万円ほどしかないのだから、もっと貯めておけばよかったと思うのは当たり前でしょう」と語っています。
「ギャンブル依存症で数千万円を失った」
現役時代は、老後資金として「1000万円」貯めることを目標にしていたそう。「収入は40歳過ぎて年収800万円を超えたのでそこそこだった」ため十分貯められる金額だったものの、「ギャンブル依存症で麻雀、ボート、パチスロで数千万円は負けている。退職金約2000万円も借金でなくなり、現在は毎月6万円の支払いがあと6年以上残っている。70歳までは今の(仕事の)収入が約束されているため、ギャンブルさえしなければ何とか返せそうではある」と事情を明かします。
続けて「ギャンブルをせずに貯めていれば、少なくとも3000万円は貯まっていたし、財形年金や個人年金保険も契約していたが、両方とも300万円くらい貯まったところでギャンブルの借金の穴埋めで解約してしまった。特に個人年金保険を解約していなければ、75歳まで毎月5万円貰えたのを解約したのはアホの極みだった」とあり、悔やんでも悔やみきれない様子です。
「長年納めた年金が生きる支えになっている」
そのため、今の生活の満足度については「まったく満足していない」と投稿者。「この年になっても借金を返す生活とは情けないが、それでもギャンブルはやめられない。妻は給与明細を一度も見たことはなく、退職金ですらどうなっているのか聞いてこないほど金に執着がないのでこうなってしまったのもある」とあり、今もギャンブル依存に悩まされている様子。
ただ、「今は借金を早く返して、少しでも金を貯めなければ」との思いが強いとのこと。「幸い現在年金込みで年収が600万円くらいあり、年金だけになっても2人合わせれば400万円以上はありそうなので、それだけは今後生きていく支えになっている」と前向きに語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「年金制度についてもっと理解するべき。ギャンブルはしないこと」とアドバイスされていました。
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