現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、青森県在住67歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(61歳)、子ども(35歳)
居住地:青森県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:550万円
現在の資産:預貯金0円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:国民年金480カ月、厚生年金466カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし老齢厚生年金(厚生年金):8万2212円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):6万8000円(障害基礎年金)
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:障害基礎年金81万6000円(年額)
「キャッシングの借金25万円を抱えている」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。「昨年、脳卒中で入院して退院した。今は普通だが、入院費と物価の急上昇により、支出が収入を上回って借金生活に陥った」そう。投稿時点で「キャッシングの借金25万円」を抱えていると言い、「入院する前までは借金はした事がなかった。預金がゼロだったのが悪かったのかもしれないが、どうしようもなかった」とやるせない思いを語ります。
ひと月の支出は約「25万円」。「年金だけでは普通の生活ができない。暮らしていけない」と悲痛な思いをコメントしています。
「支出を減らすしかないので、米はなるべく食べない」
年金で足りない支出は「今のところ銀行のキャッシング」で賄っているそうですが、「今月からクラウドワークス(仕事のマッチングサイト)でアルバイトを始めた」とのこと。今は「支出を減らすしかないので、米はなるべく食べない。朝食と昼食は決まっていて、朝はバナナと納豆、昼は袋のインスタントラーメンだけ。夜は米を食べている。米の値段が下がらないなら(今後は)米を食べない。生きているのがむなしい」と嘆息します。
「蓄えがないと暮らしていけない年金制度というのは正しいのだろうか」
現役時代については「障がいを持ちながら、なんとか定年まで働いてきた」という投稿者。しかし、「家を建てたことで蓄えがなくなった。家を建てなければよかった。ずっと借家の方がよかった。車も初めて買った車からずっと軽自動車だったが、こんな事になるなら普通車を1回は買っておけばよかった」と後悔が尽きない様子です。今まで「決してぜいたくすることなく、質素な生活をしてきた。長男は大学に行かせたが、次男は大学に行きたがっているのに説得して、就職してもらった。辛い思い出だったが、長男も高卒で就職という形にした方がよかった気がする。どこで間違ったのか分からない。生きるのは難しい」と思いを吐露。
年金生活について「蓄えがないと暮らしていけない年金制度というのは、正しいのだろうか」と疑問を投げ掛けられていました。
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