現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:派遣・契約社員
リタイア前の年収:350万円
現在の資産:預貯金300万円、リスク資産500万円
これまでの年金加入期間:国民年金360カ月、厚生年金360カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):3万6580円(繰り上げ受給)老齢厚生年金(厚生年金):5万1955円(繰り上げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「年金だけでは毎月足りない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として、詳細は不明ですが「前職の(収入の)5割程度が年金支給額と聞いていた。しかし繰り上げ受給をしていることもあり、月に約8万円では前職の3分の1以下となり厳しい支給額といえる」と語っています。
ひと月の支出は約「20万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「半額シールつきのお弁当やお総菜を購入している」
年金で足りない支出については「自営業と委託社員の報酬」で賄っているという投稿者。「自営業は、在宅でプログラミングをしている。委託社員は版元の月刊誌のDTP(印刷物のデータをパソコン上で制作すること)をしている。在宅勤務と勤務先出勤、4対3の割合」で働いていて、年金以外の収入を得ていると言います。
とはいえ、年金生活においては「自炊すると食品ロスをするので、スーパーマーケットやデパ地下の半額シールつきのお弁当やお総菜を購入している」と節約をしている様子です。
「資金繰りに難儀している。働いてできる範囲で補完する」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「預金をしておけばよかった。54歳のときに悪性新生物(がん)の手術をして、数年間就業できない期間があった。年金(保険料の)支払いを止めて貯蓄を使ってしまったため、現在資金繰りに難儀している。この先年金額があがらないので、就労してできる範囲で補完する予定」と回答。今の生活での不満については「年金は40年間納めていないと、年金だけでの生活ができない。預金2000万円ないと老後を送れないというのはその通りだ」とコメント。
最後に今の生活に必要なことは「できるだけ仕事をする」ことだと厳しい現状を語られていました。
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