
カレールウが値上がり。カレーライス1食のコストはいくら?
「バーモントカレー」など、ハウス食品が5月から値上げ
対象となるのは、カレー・シチュー・ハヤシなどのルウ製品や、レトルトカレー、パスタソース、マロニー製品、冷しゃぶ用ドレッシングなどで、希望小売価格で約8~15%の引き上げとなります。■値上げの一例(全て税別・希望小売価格)
バーモントカレー中辛 230g
394円→446円
ククレカレー中辛 180g
202円→229円
マロニーちゃん 180g
322円→371円
ルウ製品の値上げは業界全体に広がっており、「ボンカレー」で知られる大塚食品も2025年3月1日(土)に価格改定を実施。甘口・中辛・辛口全ての「ボンカレーゴールド」は、205円(税別)から235円(同)に値上がりしています。
また、「とろけるカレー」や「ゴールデンカレー」を販売するエスビー食品も、2025年7月1日(火)より値上げする予定です。カレールウ製品に加え、香辛料495品目など家庭用・業務用とも価格の引き上げが発表されています。
値上げは「カレーライス1食」のコストにも影響
ハウス食品のような大手の値上げは、日々の食卓にも影響が出ると予想されます。なかでもカレーは、家庭料理の定番中の定番。ルウの値上げは、カレーライス1皿のコストにも影響しかねません。もちろん、カレーを作るにはルウだけでなく、コメのほか、ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、肉などの食材が必要です。
帝国データバンクでは、こうした材料費や料理をするのに必要な光熱費を合算し、家庭で作るカレー1食分のコストを試算した「カレーライス物価」を毎月公表しています。この指数で、食品の値上げがどれくらい家庭の食卓に影響しているかが分かるというものです。
この「カレーライス物価」は、2015年2月には1食246円だったのが、2025年2月には過去最高の407円にまで上昇。わずか10年で1.6倍以上になったことが分かります。特にコメの値上がりが大きく、前年同月(2024年2月)比では77円の上昇。一方、カレールウの価格は前年と同水準でしたが、今回の値上げにより、今後の押し上げ要因になる可能性があります。
身近な食卓メニューにも、次々に広がる値上げの影響。日々の買い物で価格の変化を意識しながら、無理なく上手にやりくりしたいところです。
(参考・引用)
ハウス食品グループ本社株式会社:家庭用製品の価格改定のお知らせ
大塚食品株式会社:一部製品価格改定のお知らせ
エスビー食品株式会社:製品価格改定のお知らせ
帝国データバンク:「カレーライス物価指数」調査―2025年2月分