実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住70歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、母(97歳)
居住地:神奈川県
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:800万円
現在の金融資産:預貯金2700万円、リスク資産400万円
これまでの年金加入期間:国民年金38年、厚生年金38年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万円(繰り上げ受給と推察)老齢厚生年金(厚生年金):6万5000円(繰り上げ受給と推察)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金2万5000円
年金以外の収入:20万円(不動産収入)
ひと月の支出:10万円
「月の年金はもう少しほしい」
現在、およそ預貯金2700万円、リスク資産400万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
現役時に「(仕事を)病欠していた時がありその頃は入院費用がかさみ、充分な蓄えができなかった」そうで「今後の生活を考えると月の年金はもう少しほしいと思います。不動産収入は(月20万円あるものの)ローンが月15万円ほどありあまり期待できない」と語っています。
「マンションを売却して1100万円の利益」
現役時代は、老後資金として「3000万円」貯めることを目標にしていたそう。「結婚したときに横浜にマンションを購入して、離婚してからは賃貸に出して、(家賃収入で)なんとか貯金ができました。そこを売却して1100万円ほどの利益」を得ることで老後資金の備えをしてきたと言います。
70歳を迎えた今も、やはり老後資金は「3000万円」程度でいいのでは、と感じているそう。
「晩年になってからは車も買わずにいましたし、頑張って結構貯めたほうだと思います」とあり、老後資金については病気の期間がなければもっと貯められたとの後悔はあるものの、ある程度納得している様子です。
「早めにローンを返せば老後生活も楽」
今の生活の満足度については「満足している」という投稿者。「月々の年金も14万円ほどなので、今のところはまあ生活するには困りません」と語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「若いうちになんとかマイホームを買って生活に張りを持たせて、早めにローンを返せば老後生活も楽になります」とアドバイスされていました。
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