現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、千葉県在住69歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人、妻（74歳）
居住地：千葉県
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：650万円
現在の資産：預貯金500万円、リスク資産100万円
これまでの年金加入期間：国民年金480カ月、厚生年金520カ月
現在受給している年金額（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：5万6000円（繰り上げ受給）老齢厚生年金（厚生年金）：10万円（繰り上げ受給）
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：なし
配偶者の年金や収入：老齢基礎年金60万円（年額）
「庶民の年金はめちゃくちゃ少ない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「財務省の役人や各省庁のOBたちは天下り先を作って高額の年金的なものをもらっていると考えると、庶民の年金はめちゃくちゃ少ないと思います」と語っています。
ひと月の支出は約「18万円」。夫婦の年金だけでは「年に1～2回足りない月がある」と回答されています。
「クラウドソーシングの案件で月1万～2万円稼いでいる」
年金で足りない支出については「月1万円から2万円のアルバイト」で賄っているという投稿者。現在は「クラウドソーシング（インターネット上で業務委託の仕事を受注できるサービス）などの案件を毎日1時間程度」請け負っているそうで、期待したほどは「稼げないが面白いのでやっている」といいます。
また年金生活においては「電気代を節約しています。冬のエアコンは全く使いません。来客の時だけです。通常はこたつだけで生活して、照明等は最低限にしております」とのことです。
「今の生活には不満なし。生きているだけで儲けもの」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「投資についてもっと勉強して早くからやっておけばよかった。年数をかければある程度貯まっていたと考えます。政府も最近になって自分で生活をカバーするために投資を勧めていますが、その通りだと思います」と回答。今の生活については「特に不満はありません」とのことで、「生きているだけで儲けものだと私は思います」とご自身の価値観を語ります。
いっぽうで年金生活の楽しみは、「自由な時間があることです。好きなところに行って好きなことをやれる。友達と遊べることです」とセカンドライフをアクティブに過ごされているようでした。
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