実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住76歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

回答者本人:76歳男性
同居家族構成:本人、妻(73歳)
居住地:福岡県
リタイア前の職業:パート・アルバイト
リタイア前の年収:200万円
現在の金融資産:預貯金800万円、リスク資産25万円
これまでの年金加入期間:国民年金不明、厚生年金30年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):4万9850円老齢厚生年金(厚生年金):9万2782円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金9万円(年額)
年金以外の収入:なし
配偶者の年金や収入:年金11万9000円(年額)
ひと月の支出:18万円
「夫婦でパチンコにどっぷりハマりました」
現在、およそ預貯金800万円、リスク資産25万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「ギャンブルが好きで、夫婦でパチンコにどっぷりハマりました。借金は作らなかったが、あり金を全て注ぎ込んでいた。58歳の時に会社が倒産して、退職金を当てにしていたが……だめでした。ある程度の預金はしておくべきだった」と語っています。
「3000万円あればなんとかなると考えていた」
現役時代は、老後資金として「3000万円」貯めることを目標にしていたそう。「3000万円あればなんとかなるだろう」と漠然と考えていたと言います。
しかし実際に年金生活を経験して、老後資金は「1億円」は欲しかったと感じているそうです。
「私みたいなギャンブル狂は、老後が悲惨です。(そうならないためには)ただ一つ、働きだしたら積み立て預金をすること。今はNISAがありますし、会社は新入社員に積み立てを奨励するくらい」したほうがいいとあります。
「社宅を割安で買っておいてよかった」
今の生活の満足度については「まったく満足していない」という投稿者。「預金がない、年金が少ない、今は飢えていないだけ。これで病院行きになれば生きていけない、不安な毎日です」と語ります。
ただ、老後の備えとして「現役時代に(倒産した)会社の社宅を割安で買っておいてよかった。この1つが救いです」とのこと。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「今思うに、昔ながらの田舎暮らしが良いのかな。自給自足ができる環境があれば迷わず飛び込むことを勧めます」とアドバイスされていました。
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