実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、兵庫県在住66歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(62歳)
居住地:兵庫県
リタイア前の職業:会社員
リタイア前の年収:950万円
現在の金融資産:預貯金1200万円、リスク資産3億円
これまでの年金加入期間:国民年金40年、厚生年金40年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):約6万5000円老齢厚生年金(厚生年金):約17万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):加給年金39万7000円(年額)
年金以外の収入:給与収入約7万円(不定期)
配偶者の年金や収入:なし
ひと月の支出:20万円
「投資による儲けが想定以上にある」
現在、およそ預貯金1200万円、リスク資産3億円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと使っておけばよかった・正直貯めすぎた」と回答。
その理由として、「退職後もリスク資産が想定以上に増えています。特に円安の影響で、ドル建ての投資信託と、純金積立の評価額が増えています。こうなることが分かっていれば、もう少し使ってもよかったかも」と語っています。
「2億円を目標に老後資金を蓄えてきた」
現役時代は、老後資金として「2億円」貯めることを目標にしていたそう。「将来老人ホームに入居するために3000万円×2人=6000万円、定年後の病気に備えて5000万円、子どもの住宅支援などに4000万円、自分たちの趣味に5000万円」と想定して備えてきたといいます。
実際に年金生活を迎えた今も、老後資金として「2億円」を目指してきたのは間違いではなかったと感じているとのこと。
とはいえ「ここ3年ほどの円安と純金価格の高騰で、想定以上に資産が増えました。なので、今は子どもに対する暦年贈与などで資産を減らしている」とあります。
「若い頃からの計画的な資産構築が必須」
今の生活の満足度については「非常に満足している」という投稿者。「自分たちの日常で使うお金は年金で十分に賄えていますので、不満はありません」とその理由を語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「若い頃からの計画的な資産構築が必要です。私は普通のサラリーマンですが、ゼロから3億円以上もの資産を増やすことができました。その大きな理由は3つ。『生命保険、火災保険は使わず、自分の貯蓄で対応すれば良いと考えたこと』、『自動車は持たないこと(免許のみ)』、『賭け事はしない。宝くじも買わないこと』」とアドバイスされていました。
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