実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、長野県在住71歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
居住地:長野県
リタイア前の職業:派遣・契約社員
リタイア前の年収:300万円
現在の金融資産:預貯金7000万円、リスク資産3000万円
これまでの年金加入期間:国民年金120カ月、厚生年金290カ月
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):8万5000円
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):10万円(内容は不明)
年金以外の収入:給与収入3万円(介護のパート)
ひと月の支出:12万円
「若い時にがむしゃらに貯金した」
現在、およそ預貯金7000万円、リスク資産3000万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「もらえるのが障害年金で少ないので、若い時にがむしゃらに貯金した」と語っています。
「老後資金は3000万円程度でもいい」
現役時代は、老後資金として現在の「1億円」貯めることを目標にしていたそう。「株や債券、不動産投資をしていた時期が良かったから」目標を達成できたと謙遜する投稿者。
しかし実際に年金生活を迎えた今、老後資金は「3000万円」程度でもいいのでは、とも感じているそうです。
「実際に年をとるとあまりお金を使わない。若い時に無理して貯蓄しなければよかった。実際に死んでいく時に所持金0円が本当は望ましいと言われているが、その通りである」とあります。
「ある程度健康であればそんなに資金は必要ない」
今の生活についての満足度は「普通」と投稿者。「今の年金は少ないが十分である」と語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「老後2000万円問題が騒がれているが、ある程度健康であればそれほど資金は必要ないと思う。お金で健康は買えないから健康が一番大事。それとやりたいことは全て、60代までにやりきるのがよい」とのこと。
「70歳過ぎてから旅行しても範囲が狭くなる。病気になればお金があってもどうしようもない。やりたいことは健康寿命が終わる前にやり尽くした方がよいと思う。『バカでも達者がよい』(多少勉強ができなくても心身共に健康であるほうがよい)と昔から言われているが、それは事実である」とアドバイスされていました。
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