現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、千葉県在住77歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
居住地:千葉県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1000万円
現在の資産:預貯金4000万円、リスク資産9000万円
これまでの年金加入期間:国民年金427カ月、厚生年金468カ月、個人年金保険(加入期間は不明)
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万8000円老齢厚生年金(厚生年金):15万3000万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険77万円(年額)
「親の世代と比較すると年金額が少ない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「生活費には足りないが、ぜいたくしているし、標準よりは少しだけ多いと思う」一方で、「亡くなった父は大学教授で共済年金だったが、(当時は)厚生年金とは大違いに(支給額が)多かった。あまりに不公平」とも語っています。
ひと月の支出は「約32万円」。年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。
「おひとり様で料理は下手だが、外食は週1回」
現在は「個人事業主として国家資格の講習会講師等を年間3回程度」勤めていて、「年50万円程度」の報酬を得ているほか、株の配当金として「2024年は240万円」の収入があり、年金で足りない支出を賄っているとのこと。とはいえ年金生活においては節約も意識しているそうで、「食材は夕方の値下げ時に購入。おひとり様で料理は下手だが、外食は週1回程度。買物はシニアポイント等が付く日に購入。現金は極力使わずカード使いでポイントをためる。ブランド品は購入しない」など、しっかりと家計管理をしているようです。
「退職金の一部で始めた株が17年で10倍に」
いっぽうで趣味や交友関係にかけるお金は惜しまず、「金銭的な余裕があるので、ゴルフ、乗馬、ジム、海外旅行と金を使っている。信頼できる仲間もある程度いる。LINEでほぼ毎日交流して楽しんでいる」と華やか。老後資金は「退職金の一部1000万円で株を始めた」ことで大きく膨らんだようで、「17年間で10倍になって本当に助かった。資産は全て使いきってこの世を去る」つもりだといいます。
いっぽうで現役時代の後悔を問うと、「もっと出世したかったが、今となってはどうでもいい。急逝した妻にもっと感謝を伝えておくべきだった。私は家庭よりも仕事人間であり、妻は幸せだったのかと思うと胸が痛い」と語った投稿者。
今後の気掛かりは、「株式を少しずつ現金化しているが、大きく下がったらという不安がないわけではない。また子どもはいないので、(病気や怪我で)家で倒れた場合の不安。ただし、対策は先送りしている」と悩みを語っておられました。
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