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月の公的年金16万7000円「物価上昇と年金額が釣り合っておらず、実質的に減額」地方在住の66歳男性が語る年金生活の苦しさ

老後の心配事といえば、やはりお金。現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、秋田県在住66歳男性のケースを紹介します。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、秋田県在住66歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

給油
回答者本人:66歳男性
同居家族構成:本人、妻(62歳)、子ども(33歳)
居住地:秋田県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:600万円
現在の資産:預貯金700万円、リスク資産250万円
これまでの年金加入期間:国民年金448カ月、厚生年金439カ月、個人年金10年 

現在受給している年金額(月額)

老齢基礎年金(国民年金):6万3000円
老齢厚生年金(厚生年金):10万4000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険3万2500円

配偶者の年金や収入:給与収入180万円(年額)

「介護保険料や各種税金を引かれて、更に国民健康保険料の納付も」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「年金から、介護保険料や各種税金を引かれて、更に国民健康保険料の納付もあり、物価の上昇を考えるとギリギリでの生活となる。年齢的に医療費もかかり、65歳からアルバイト(を探して)もなかなかない」と語っています。

ひと月の支出は、投稿者本人のみで「約15万円」。家族全体で考えた場合、年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。

「物価上昇と年金額が釣り合っておらず、実質減額となっている」

年金で足りない支出については「貯蓄から不足分を引き出して補填(ほてん)」しているという投稿者。

年金生活においては「外食をしないようにしている。衣類などを(新たに)買わないで長く着るようにする。不用品をフリマアプリなどで売って中古品を買う」と、支出を抑える工夫をしているとのこと。

とはいえ、「物価上昇と年金額が釣り合っておらず、実質的に減額となっている。特に地方ではクルマがないとコンビニにも行けないので、ガソリンの値上げや灯油、電気の値上げが響く」と、負担感は大きいようです。

「サラリーマンとは別の収入源を確保していればよかった」

現役時代を振り返り、「副業や開業などで、サラリーマンとは別の収入源を確保していればよかった。減税や節税について勉強していればよかった」と後悔を吐露した投稿者。

現在はお金の面だけでなく「健康面と住居」の心配もあるといい、「自宅を改装改築して保温性能を上げて、長く快適に住めるようにしていればよかった。趣味や仲間をもっと作っていればよかった」と思いが尽きない様子です。

いっぽうで、「毎日が時間に縛られない。土日祝日など混む日には外出を控えて、平日に用事などを済ますことができる」と年金生活のメリットも教えてくれました。

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