実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、鹿児島県在住69歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
居住地:鹿児島県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:450万円
現在の金融資産:預貯金800万円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:厚生年金42年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万8000円老齢厚生年金(厚生年金):8万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:なし
ひと月の支出:13万円
「物価が上がると同時に生活が圧迫」
現在、およそ預貯金800万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「物価が上がると同時に生活が圧迫されるため」とコメント。さらに「子どもがいないので、今後体調を崩したら老人ホームなどへの入居も必要になるかと思うが、入居に際しても費用がかかる。今後の健康問題を考えると、もっと貯金をしていれば」とため息をつきます。
「もっと生活を切り詰められたと後悔」
現役時代は、老後資金として「1000万円」貯めることを目標にしていたとのこと。「独り身なので、漠然と1000万円あれば生活できるだろうと考えておりました。(1人の)子どもを成人させるまでに、だいたい1000万円かかると聞いたことがあるので、そこから影響を受けた」と説明しています。
現在は69歳で金融資産800万円。老後資金は今のままでは足りず、やはり「1000万円」程度は必要だったと感じているそう。
実は、配偶者との離婚後に「独り身で気楽なのを良いことに、旅行などで浪費をしてしまった」といい、「子どももいない、配偶者もいない生活なので、もっと生活を切り詰められたと後悔」していると語ります。
「何をするにもお金がかかる」
今の生活の満足度についても、「あまり満足していない」と回答。「思っていたより年金がもらえない現状。将来の自分自身の介護費用を考えたら、この貯金額と年金収入では、不安しかありません。自分の死後の葬式と、自分の代での墓じまいも必要になるので、それらの処理も、体が動くうちにやらねばと思うが、何をするにもお金がかかるので、なかなか始められない」と吐露します。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「貯金は大切です」とアドバイスされていました。
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