実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住60歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
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同居家族構成:本人、夫(78歳)、娘(36歳)
居住地:大阪府
リタイア前の職業:パート・アルバイト
リタイア前の年収:100万円
現在の金融資産:預貯金2000万円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:国民年金10年、厚生年金30年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(70歳まで繰り下げ予定)老齢厚生年金(厚生年金):なし(70歳まで繰り下げ予定)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:給与収入12万円(アルバイト)
配偶者の年金や収入:老齢基礎年金20万円(年額)、給与収入100万円(年額、調理アルバイト)
ひと月の支出:15万円
「現役時代に少しでもたくさんのお金を貯めておけばよかった」
現在、およそ預貯金2000万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「これからの老後、どう生きるのかわからなくて生活がとても不安です。いつまでも健康にいられたらいいのですが、そういうわけにもいかないと思うので、現役時代に少しでもたくさんのお金を、自分の未来のために貯めておけばよかったなと、すごく思っています」と語っています。
「昔は60歳と聞いてご年配と思っていましたが……」
現役時代は、老後資金として「2000万円」貯めることを目標にしていたそう。「昔から老後2000万円問題と聞いていました。(そのため)コツコツと未来の老後生活のために資金を蓄えてきました」と語り、実際に預貯金2000万円蓄えることには成功した様子です。
しかしいざ老後が近づくと、「病気をしたり、待望の孫ができたり、新しく家電を購入したり、自宅のリフォームをしたりと、お金が必要なことがたくさんできてしまって、気付くと、あっという間に老後資金が減っていく一方です」と投稿者。今では老後資金は「3000万円」必要だったのでは、と感じているそうです。
さらに「どんどん平均寿命が上昇している」ことも、「実際には全然足りない」と感じる理由とのこと。「昔は60歳と聞いてご年配と思っていましたが、今は現役だと思っています。まだまだ体は働けるし、体調も良くて元気です」とギャップを語ります。
「老後資金2000万円では足りない」
今の生活の満足度については「あまり満足していない」と回答。「年金が少ないと感じています。私より上のお母さん世代は、もう少し年金をもらってるのに、年々もらえる額が減っているのはとても気になっています。このままだとこれからの娘達の時代は、年金額はどうなるのか、将来は大丈夫なのか、生活ができるのか、いろいろ考えると、この先とても不安です」と心配が尽きない様子。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「老後資金2000万円では足りないです。今話題の新NISAや株で、資産運用を少しでも早くから始めたほうがいいと思います。銀行にお金を寝かせるのはもったいないです」とアドバイスされていました。
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