現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、千葉県在住61歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
居住地:千葉県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:700万円
現在の資産:預貯金100万円、リスク資産100万円
これまでの年金加入期間:国民年金10年、厚生年金約31年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):4万8073円(繰り上げ受給)老齢厚生年金(厚生年金):6万3443円(繰り上げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):労災年金18万2155円
「年金だけではほとんどの月で足りない」
60歳から老齢年金を繰り上げ受給しているという投稿者。現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答。その理由として「満足であれ不満であれ受給額は変わらない。平均受給額もかなり低いようだ」と語っています。
ひと月の支出は約「35万円」。年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。
「なるべく自炊する」
年金で足りない支出については「貯蓄」から補填(ほてん)すると言う投稿者。詳細は不明ですが、50歳でリタイア後は労災年金18万円を受給しながら月収15万円の施設警備のアルバイト勤めをしていたそうで、現在は「アルバイトを減らしてひと月12万円の収入。(年金と給与収入で)計41万円での生活」をしているとのこと。
「貯蓄をもう少し増やしたい」との思いから、年金生活においては「なるべく自炊する」など節約を心掛けていると言います。
「自動的に収入を得る仕組み作りをしておくべきだった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「自動車や家など、購入して直ぐに価値の下がるものはもっと節約して、株式などに長期投資しておくべきだった。労働して消費することに喜びを感じていたが、お金がお金を生むほうが効率的だと思う。働けなくなった時のために、自動的に収入を得る仕組み作りをしておくべきだった」と回答。現在の金融資産は預貯金100万円、リスク資産100万円。「物価上昇による年金の目減りと、身体が動かなくなった時に年金のみで生活できるか」と不安な思いを語ります。
いっぽうで今の生活の楽しみは「たまに行く外食や旅行」だそう。「日常ではYouTubeを観たり買い物等、手軽な娯楽で満足している」とのことでした。
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