実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住64歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
![夫婦](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/5/0/8/6/5/5/202501301344/pixta_35821370_M.jpg)
同居家族構成:本人、夫(66歳)
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:550万円
現在の金融資産:預貯金1億円、リスク資産7000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金4年、厚生年金29年(うち27年は共済年金)
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし老齢厚生年金(厚生年金):7万8000円(特別支給の老齢厚生年金)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:給与収入約8万円(美術館監視業務)、株の配当金100万円(年額)
配偶者の収入:老齢厚生年金200万円(年額)
ひと月の支出:約50万円
「若いうちにもっとお金を使うべきだった」
現在、およそ預貯金1億円、リスク資産7000万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと使っておけばよかった・正直貯めすぎた」と回答。
その理由として、「もっと沢山の山に登りたかった。海外の山にも行きたかった」と趣味への支出について後悔があると語っています。
「老後資金は7000万円で十分」
現役時代、老後資金は「7000万円」を目標に貯めたいと考えていたそう。「専業主婦の期間があったので、年金が少ない可能性があり」、また「親への仕送りが退職後も必要だった」ため、目標額を高めに設定していたとのこと。
結果的に目標額より1億円も多く資産を蓄えることに成功した投稿者ですが、やはり老後資金は「7000万円」あれば十分だったと感じているといいます。
若いうちに「もっと遠くの山へ登ればよかった。ここ数年ぐっと体力が落ちて高い山に登ることが難しくなった。もっと衣料品、装飾品を買えばよかった。節約志向が(身に)付いていて、何を選べばよいのか、わからなくなってしまった」と悔やみます。
「資産運用なしで老後資金は確保できない」
今の生活の満足度については「普通」と投稿者。「経済的に困らなくても、体力が落ちて、楽しめることが少なくなった。現在、年額200万円ほどしている親への仕送りがいつまで続くのか不明なのも不安」とのこと。
老後資金に不安を感じている現役世代には、「資産運用はするべき。年金と預貯金、保険では、老後資金の確保はまず無理」とアドバイスします。
くわえて、「親の資産は早めに確認して、相続を希望しない不動産、物品についてオープンに話すことが必要」と語っておられました。
※皆さんの老後資金についてのエピソードをお寄せください。エピソードの採用で3000円分のAmazonギフト券をもれなくプレゼント。応募はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません