増える消費者トラブル! あなたの家族は大丈夫?
害虫・害獣駆除やロードサービスなどの想定外の高額請求にかかるトラブルが若い年代で増加
ゴキブリやハチ、ネズミなどの駆除を依頼した際、インターネット広告の料金とかけ離れた高額請求を受けるトラブルが増えています。2023年度の相談件数は前年の約1.5倍で、特に10~20代の若い世代が契約者となるケースが急増しました。この傾向は2024年度も続いています。また、外出先で車のトラブルが発生し、ネットで検索したロードサービス業者に依頼したところ高額請求を受けるなど、類似の問題も報告されたようです。
サポート詐欺、高齢者のトラブルが後を絶たず
インターネット閲覧中にウイルス感染したかのような嘘の画面を表示させて不安をあおり、画面上の偽のサポート窓口に誘導させて金銭をだまし取る「サポート詐欺」の相談が後を絶ちません。新たに、インターネットバンキングを悪用して送金させる手口も確認されています。特に高齢者が標的となる事例が多く、消費生活センターへの相談が増えました。「スキマ時間に気軽に稼げる」などとうたう副業に関する相談が増加
SNSや動画広告で「いいねを押すだけ」「スクショを撮るだけ」といった簡単な作業で稼げるとうたう副業に関する相談が増えているようです。応募した後に、さまざまな理由をつけ、振り込みを指示されるものの、結果的に高額報酬が得られないケースが多発。特にSNSをきっかけとする割合が年々増加傾向にあります。2024年も前年を上回るペースで相談が寄せられており、引き続き注意が必要です。「訪問購入」に関するトラブルの相談、引き続き多く寄せられる。中には犯罪まがいの事例も
「被災地支援のため不用品を買い取ります」などと事業者が訪問し、貴金属を強引に買い取る「訪問購入」に関する相談も多く寄せられたようです。2024年9月に注意喚起が行われましたが、指輪を盗まれる、身に着けていた貴金属を強引に要求されるなど買い取りにとどまらない悪質なケースも報告されているそうです。このような犯罪まがいの事例も見られ、消費者へのさらなる警戒が呼び掛けられています。2025年も、不審な広告や詐欺、訪問購入などくれぐれも注意!
2024年の「消費者問題に関する10大項目」を振り返りました。これらのトラブルを他人事と思わず、2025年も以下のような対策をしっかりと意識していきましょう。・不審な広告に注意
「簡単に稼げる」などの副業広告には裏がある場合が多いです。公式サイトや口コミを確認し、信頼できる情報を基に判断しましょう。
・訪問購入は慎重に対応
突然の訪問者には警戒を。身分証明書の提示を求める、不要な物でも即決せず家族や知人に相談するなど、冷静な対応を心掛けましょう。
・疑わしい場合は相談
消費者ホットライン(188)などの公的機関に相談することで、被害を防ぐことができます。
出典:『消費者問題に関する2024年の10大項目』