現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、北海道在住60歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:60歳男性同居家族構成:本人、妻(55歳)
居住地:北海道
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1100万円
現在の資産:預貯金500万円、リスク資産8000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金(加入年数は不明)、厚生年金約22年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):約5万円 ※繰り上げ受給老齢厚生年金(厚生年金):約8万円 ※繰り上げ受給
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:給与収入約160万円(年額)
「繰り上げ受給しているので、年金だけでは生活できない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「繰り上げ受給しているので(年金額が減額され)、年金だけでは生活できない」と語っています。
ひと月の支出は「約30万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「持病の症状が落ちついてきたので仕事を探している」
年金で足りない支出については「妻のパート代から約12万円」と「貯蓄から5万円を引き出し」て賄っているという投稿者。実は「現在、求職中」だそうで、「最近、不眠症、うつ病の症状が落ちついてきたので、週に2~3日位の仕事を探している」とのこと。しかし「なかなか思うようにいかない。妻には自宅でできる仕事を勧められている」と現状を語ります。
年金生活においては、「お金がかかる趣味はしない。読書が趣味なので、図書館を利用するか、メルカリなどのフリマサイトで購入し、読み終わったら売却する」「洋服や下着、靴などはフリマサイトで購入する」と、支出を抑える工夫をしていると教えてくれました。
「新NISAのような制度があれば……」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「後悔と言いますか、私の現役時代に今の新NISAのような制度があれば、もっと資産は増えていたはずだと思います」と回答。今不満に思っていることとして「繰り上げ受給による年金の減額率がえげつない」とコメントし、「将来、年金を受給する若い世代の人たちは、恐らく60歳から年金を受給する事さえできないと思います。政府は、高齢化社会になる事を知っておきながら、効果的な対策を怠ったとしか思えない。これからもっと、生活に困窮する老人が増加していくと思います」と意見。
いっぽうで、「もうすぐ息子が結婚するので、孫の誕生をひそかに楽しみにしています。今後も、妻や息子たちが平穏に生活してくれる事が、私の喜びです」と家族への思いも語られていました。
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