現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、栃木県在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳男性同居家族構成:本人、妻(69歳)
居住地:栃木県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:300万円
現在の資産:預貯金500万円、リスク資産0円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金38年、厚生年金8年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万4000円老齢厚生年金(厚生年金):1万9000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:老齢基礎年金72万円(年額)
「年金だけでは毎月足りない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「年金のもらえる額は、積んだ金額や年数に応じてのもの。厚生年金に加入していない所で働いたのは自分の都合なので、額については(満足していないが)仕方のないこと」と語っています。
ひと月の支出は約「16万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「家の補修や整理を全て自分でやるようになった」
年金で足りない支出については、「ビジネスホテルの営繕業務(各部屋の補修や設備のメンテナンス)のパート収入月11万円程度」で賄っているという投稿者。リタイア後は節約を意識するようになったそうで、「今までは家の補修や整理を人に頼んでいたのですが、家での時間が長くなり全て自分でやるようになった。ちなみに、電気工事士2種、ボイラー2級、危険物乙4類、工事担任者AI2種、大型2種免許、ヘルパー2級の資格がある。車検も自分でユーザー車検をやっている」と、さまざまな資格や経験が暮らしの中で役立っている様子です。
「今を大切にして充実した時間を過ごすようにしている」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「今まで10回以上転職した。職場の人間関係では自分を偽り、自分を主張せず、流される感じで働いてきた」とあり、これまでの働き方には後悔がある様子。「職種も、呉服関係から始まり電話工事、ゴミの分別回収、高齢者・障害者の介助、ビルメンテナンスと全く新しい分野へのものが続いた。経済的な面を考えていたら、転職はもっと少なくなっていた」はずだと語ります。
目下の不安は、働けなくなったときのこと。「その日が来年か10年先か分かりませんが、確実にやってきます。先を考えると不安ですが、今を大切にして充実した時間を過ごすようにしています」と前向きに語られていました。
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