実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、静岡県在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳男性同居家族構成:本人、妻(62歳)
居住地:静岡県
リタイア前の雇用形態:不明
リタイア前の年収:800万円
現在の金融資産:預貯金3500万円、リスク資産2000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金43年、企業年金基金21年、個人年金33年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(68歳まで繰り下げ予定)老齢厚生年金(厚生年金):11万800円(加給年金3万4008円含む)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金基金8万1693円、個人年金不明
年金以外の収入:給与収入約16万円(入庫管理業務など)
配偶者の収入:特別支給の老齢厚生年金4万3108円(年額)、給与収入50万円(年額)
ひと月の支出:約25万円
「現役時代にもっと貯めておけばよかった」
現在、およそ預貯金3500万円、リスク資産2000万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「相続に助けられ、子ども2人の教育費を賄えた。また家族も大病がなく自立できている」とあり、現在の資産があるのはそれらのおかげと謙虚に語っています。
「想定より健康面の出費がかさむ」
現役時代は、老後までに「3000万円」を目標に貯めたいと考えていたそう。「60歳から80歳の20年間、年平均250万円、5000万円を使用する想定で、不足の2000万円は、75歳までに運用、労働でカバーする設定でした」と投稿者。
しかしながら現実に必要なお金が見えてくると、老後までの事前準備としてさらに2000万円上乗せした「5000万円」が必要だったと感じるように。
「健康において出費が多く、毎年30万円くらいの支出があるのが予想外でした。若い時から税制を知って、iDeCo、NISA、財形貯蓄、持株会等、複利のある投資をコツコツとしておけばよかった」と悔やみます。
「若いうちから積み立ての癖をつけてほしい」
とはいえ、今の生活については「満足している」と投稿者。「健康面以外は順調に進んでいる。インフレに備えて投資している。米国株式、米国債券、金投資。住居についても、二重窓でソーラー発電、蓄電池付き。車も1台EV。よって災害時のインフラを整えています」とその理由を語ります。
老後資金に不安を感じている現役世代には、「収入があるうちは、株式投信などへ積み立てをすること」とアドバイス。くわえて、「給料天引き、クレカ、口座引き落としを利用して、(現金が目減りする)精神的負担を少なくすること」が積み立ての癖をつけるためのコツだとコメントされていました。
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