実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、高知県在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳男性同居家族構成:本人、妻(63歳)
居住地:高知県
リタイア前の雇用形態:会社役員
リタイア前の年収:550万円
現在の金融資産:預貯金950万円、リスク資産1000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金約2年、厚生年金約25年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):3万6000円老齢厚生年金(厚生年金):なし(69歳まで繰り下げ予定)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:給与収入40万円(福祉関係、フルタイム)
配偶者の収入:特別支給の老齢厚生年金50万円(年額)、給与収入180万円(年額)
ひと月の支出:約30万円
「節約していればプラス1000万円は貯められた」
現在、およそ預貯金950万円、リスク資産1000万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「30代から個人事業をしていたが、いま振り返ると、ずいぶんを無駄遣いしたなと思う。節約していれば1000万円は(今より多く)貯めることができたはずだし、長年払ってきた住宅ローンをもっと早期に完済できていた。今とは随分と違う展開になっていたのではないかと思う」と語っています。
「老後2000万円では足りないかもしれない」
現役時代は、老後資金として「2000万円」を目標に貯めたいと考えていたそう。「老後資金2000万円問題のマスコミの記事を見て以来。正直それまでは、老後というイメージが湧かなかった。いつまでも自分の体力や気力が続くだろうと、錯覚していた。具体的な金額の意識はなかったと思う」と率直に語ります。
しかしながら現実に老後が近づくにつれ、老後資金はそもそも「5000万円」は必要なのではと焦りを感じているとのこと。
「2000万円だと生きる年数によって、底をつくのは早晩あり得るかなと感じる。その倍以上の額があれば、何とか持ちこたえられそうな感じがする」とあります。
「保険料を納めたうえで、NISAやiDeCoの利用を」
今の生活については金銭的に「あまり満足していない」と投稿者。「現時点では、年金に手を付けずに生活できているので、その意味では有難い。ただし、現役時代に(年金)保険料をあまり払ってこなかったので、受給額はやはり少ない。いまから考えると、やはり払うものはちゃんと払わないといかんな、というのが正直な気持ち」とその理由を語ります。
老後資金に不安を感じている現役世代には、「老後資金2000万円というのは、なんとかクリアできそうな数字ではないかと思う。そのためには、NISAとかiDeCoとか、自分で勉強したほうがいいと思う」とアドバイスされていました。
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