実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住66歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:66歳男性同居家族構成:本人、妻(60歳)、娘(14歳)
居住地:神奈川県
リタイア前の職業:自営業・自由業
リタイア前の年収:850万円
現在の金融資産:預貯金3000万円、リスク資産3600万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金41年10カ月
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(受給年齢を繰り下げ)老齢厚生年金(厚生年金):21万2730円(加給年金を含む)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金4万1857円
年金以外の収入:自営業の収入約28万円(月平均)、配当金約3万円
配偶者の年金や収入:なし
ひと月の支出:約50万円
「80歳まで年500万円の所得がある見込み」
現在、およそ預貯金3000万円、リスク資産3600万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「現役時には年に数回は海外旅行に行っていたし、現在もそうできている。また、株式投資等での運用や、個人年金保険を65歳からもらうのを延期しているので、(当時の高い予定利率である)5.5%のまま運用できており、80歳までは所得が500万円(年額)を確保できる見込み」と語っています。
「老後資金は6000万円確保するのが理想」
現役時代は、老後資金として「5000万円」貯めることを目標にしていたそう。「52歳の時に子どもが生まれたため、ファイナンシャルプランナーの資格をとり、子どもの教育費、生活費をどうするか、何度もシミュレーションをして出た結果である。60歳から85歳まで25年間、毎年200万円引き出せる」ように計算した額だといいます。
「個人年金保険で65歳から75歳までの10年間は対応できるので、実質は3000万円。退職金(約2000万円と推察)の他に、1000万円を貯蓄しようと考えていた」と投稿者。
しかし実際に年金生活を送る中で、より余裕をもって老後資金は「6000万円」あるのが理想だと感じているそう。
「定年後は時間があり、元気で行動できるので、現役時と変わらないくらい金を使っている。もっとお金があればよいと感じて、現役時(の目標額)より十分だという額を増やした」とのこと。
現在の金融資産は6600万円。「60歳を過ぎて収入が3割くらい減ったけれども、コロナの時期で、あまりお金を使わず、自然に貯まっていった。そのため資産が6000万円になり、運用でさらに増えたので、上振れした」とあります。
「何も考えずにいるから不安が付きまとう」
今の生活についての満足度は「普通」と投稿者。「自宅外にアパートを借りていて、日中は妻子と顔をあまり合わせないので。コンフリクト(争い)はあまりない」とのこと。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「ファイナンシャルプランナーの資格を取れる程度の知識を得て、老後のシミュレーションをすること。何も考えずにいると、不安が付きまとうが、シミュレーションをすることで、不安を無くせる」とアドバイスされていました。
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