実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住61歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:61歳男性同居家族構成:本人のみ
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:400万円
現在の金融資産:預貯金100万円、リスク資産50万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金10年、厚生年金30年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):6万5000円
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金5万2000円、個人年金保険6万8000円
年金以外の収入:給与収入10万円
ひと月の支出:約15万円
「子育てのため貯蓄できなかった」
現在、およそ預貯金100万円、リスク資産50万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった」と回答。
とはいえ現役時代は「ほぼ子育てで(お金を使い)貯蓄ができなかった」とのこと。
現在は障害年金と私的年金だけでなんとか生活費をカバーできているものの、「健康に不安がある」ため「働けなくなったら、生活できない」と不安な思いをつづっています。
「安い施設に入るつもりが、空きがない」
現役時代は、老後資金として「1000万円」貯めることを目標にしていたそう。「一人だとこれ位で行けると思った。健康面で持病があるので安い施設に入るつもりだったが、空きが無いようなので空きが出るまでなんとか働いて貯蓄を増やすしか無い。目標金額まで程遠いので不安しか無い」と投稿者。
しかしいざそうした状況に直面してみると、希望する施設に入居するためにはそもそも「3000万円」は必要だったのではと感じるように。
「ギャンブルにお金を使っていたので、早い段階で止めて貯蓄に回すべきだった」と現役時代の行いを悔やみます。
「政府の援助を期待するしかない」
そのため、今の生活については「あまり満足していない」と投稿者。年金の受給額が十分でなく、「将来的に不安。政府が高齢者のために何か援助してくれるのを期待したい」と率直な思いを語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「出来るだけ早く一軒家を購入する。子どもは二人までにして、早く子育てを終わらせる。健康を害するタバコや酒はやめる。保険は掛け捨てではないものを選ぶ。個人年金をやる」とアドバイスされていました。
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