実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、三重県在住67歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:67歳女性同居家族構成:本人のみ
居住地:三重県
リタイア前の雇用形態:不明
リタイア前の年収:400万円
現在の金融資産:預貯金2000万円、リスク資産900万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金約9年、厚生年金約36年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(受給年齢を繰り下げ)老齢厚生年金(厚生年金):なし(受給年齢を繰り下げ)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険90万円(年額)、個人年金保険(米ドル建)1300ドル
年金以外の収入:給与収入約10万円(公立中学校の支援員)
ひと月の支出:約21万円
「若い時、必死に貯金してよかった」
現在、およそ預貯金2000万円、リスク資産900万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「若い時に必死に貯金しました。母親が郵便局に勤めていて『金利が7%の時代は二度と来ない』と言われ10年で倍になりました。その時の貯金が生きています」と語っています。
「災害対策や家の管理にお金がかかる」
とはいえ、現役時代から具体的な目標を掲げて老後資金を貯めていたわけではなかったそう。「当時はそれほど老後資金がいくらかかると話題になっていませんでした。亡くなった母が独身で一生を終えるであろう私をとても心配して、将来一人で十分生きていけるようにと個人年金のほか、各種定額貯金や保険に入っていておいてくれたので」不安はなかったとのこと。
しかし徐々に必要なお金が見えてくると、老後資金として「2500万円」は確保したいと感じるように。
「自然災害に対して保険に入っておくことの重要性を知り、実際に入りました。家の管理にもお金がかかります」と投稿者。
ただ、「今までの自分を振り返ると、できる限りの節約をし、出費に関しても無駄があったとは思いません。前述の金額は多めに見積もりました。一応、これから先、大丈夫だとは思っています」とあります。
「個人年金が入ることが大きい」
今の生活については、金銭的に「満足している」と投稿者。「公的年金は70歳からもらう予定です。金額は月14万円ぐらい。現在パートの仕事をしていて個人年金とあわせて生活は成り立っています」とその理由を語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「無理のない程度でコツコツ貯めておけば老後になって焦る必要はないと思います。人生、楽しむことも大切です」としつつ「老後に支障をきたすほど遊興費に使うことには賛成しません」とアドバイスされていました。
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