実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住65歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳女性同居家族構成:本人のみ
居住地:東京都
リタイア前の職業:自営業
リタイア前の年収:1200万円
現在の金融資産:預貯金4900万円、リスク資産4200万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金40年、厚生年金9年、国民年金基金22年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(68歳まで受給年齢を繰り下げ予定)老齢厚生年金(厚生年金):なし(68歳まで受給年齢を繰り下げ予定)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):国民年金基金13万5000円
年金以外の収入:自営業収入1100万円(年額)、家賃収入約140万円(年額)
ひと月の支出:約40万円
「努力して稼げる資格を獲得できた」
現在、およそ預貯金4900万円、リスク資産4200万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「金銭的には今後に不安がない。貯蓄しながらもやりたいことはやってきたと思う。旅行・車など(に不自由しない)稼げる資格を獲得し、独立して顧客開拓した。頑張って良かった」と語っています。
「老後資金は5000万円あれば悠々」
現役時代は、「漠然とこれくらいあれば大丈夫だろうと考えて」老後資金として「5000万円」貯めることを目標にしていたそう。65歳に達した現在も、老後資金はやはり「5000万円」ほどあるのが理想的と感じているといいます。
「まだ65歳なので今後どれくらいかかるかはよくわからない。が、自分のお金の使い方を考えるとこれくらいあれば悠々だろうと思う」とのことです。
「年を取るのは意外と早い」
今の生活については、「満足している」と投稿者。「現在繰り下げ中の国民年金・厚生年金と個人年金、賃貸収入を合わせれば生活は十分賄える予定。海外旅行が好きだが貯蓄があるので不安なく行ける」から、とその理由を語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「私は国民年金基金に入っていたのはとても良かったが、現在の利回りはとても悪い。その代わりとなるiDeCoは入った方がいいと思う。新NISAによる長期的な投資も必須だと思う」とアドバイス。
くわえて、「若いときは年取った自分は想像しにくいが、年金はもうだめだ、もらえないなどと根拠の薄い噂に流されて年金納付や老後資金の積み立てを怠るようなことは絶対いけない。年取るのは意外と早いものだ」とメッセージを残されていました。
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