現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福井県在住71歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:71歳女性同居家族構成:本人、母親(93歳)
居住地:福井県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:250万円
現在の資産:預貯金1500万円、リスク資産150万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金44年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万円老齢厚生年金(厚生年金):5万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金4万円
「60歳以降もたくさん働きたかった」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「60歳まで44年も(厚生年金を)かけて、その後もたくさん働きたかったが、年金をもらっているからとの事で少ししか働けなかった」と語っています。
ひと月の支出は約「20万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「母を介護しているから1日2時間しか働けない」
年金で足りない支出については、「アルバイト(収入)4万円、個人年金4万円、貯金1万円」で補填(ほてん)しているという投稿者。「必要とされているから」と続けている「ヘルパー」の仕事は、「1日2時間」で「月4万円」の収入。勤務時間について「母を介護しているから1日2時間しか働けない」と説明します。
年金生活では「ティッシュのかわりにトイレットペーパーを利用している。野菜は安い時に多めに買い、普段は少量しか買わない」と、少しでも支出を抑える工夫をしているそう。
老後の楽しみは「プールに行くこと」で、それ以外は「あまり楽しみも喜びもなし」と寂しげに語ります。
「年金制度について勘違いがあった」
現役時代に年金の受給額を「計算しながら働いていた」という投稿者ですが、実は厚生年金に44年以上加入していたため、60歳で特別支給の老齢厚生年金を「絶対にもらわないといけない、と勘違い」していたのだそう。そのため「60歳から(年金を)もらったが、65歳(まで働いて)からもらうと(もっと)沢山もらえますよ、と教えて欲しかった」と、やるせない思いを口にします。
さらに、すでに「個人年金にいくつか入っているが、もっと入っておけばよかった」という後悔も。
特に「変額保険は1つしか入っていないが、6年で元を取ったから、変額年金保険にもっと入っておけばよかった」と悔やまれていました。
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