現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住67歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人、妻
居住地：神奈川県
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：1100万円
現在の資産：預貯金2000万円、リスク資産2000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：国民年金2年、厚生年金40年
現在受給している年金額（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：なし（受給年齢を繰り下げ）老齢厚生年金（厚生年金）：15万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：なし
配偶者の年金や収入：年金110万円（年額）
「50万円超えると受給額が減額される年金制度に不満」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「金額より制度に対して不満です。厚生年金を受けながら働き、賃金と年金の合計が（月）50万円を超えると（年金受給額を）大きく減額される。厚生年金と健康保険の支払いも増額されるので」と語っています。
ひと月の支出は「約50万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「飲む機会が少なくなり外食費が減りました」
年金で足りない支出については「貯金から引き出し」て賄っているという投稿者。現在も契約社員として働いていて、「外資系企業の警備で月に15～20日ほど働き、給与は40万～50万円」だと言います。
とはいえ年金生活に向けてお金の使い方は変化してきたそうで、「住居費や医療などの日々の生活費は現役時代と大きく変わりませんが、飲む機会が少なくなり外食費が減りました。保険も見直しました」と支出管理の工夫をしているそうです。
「老後も打ち込めるライフワークを見つけておけば」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「老後も打ち込めるライフワークを見つけておけば良かったなと。雇用延長に関係する学会に所属して半分ボランティア的に活動しましたが、延長が終わると場違い感があり退会しました」と振り返ります。今の生活の不満については「より時給の高い仕事があっても、ほとんど年金が減額されると考えるとチャレンジする気力が湧きません。若い同僚からは向上心がない爺と思われているかも」とコメント。
いっぽうで「図書館とジム通い、趣味のマラソンで全国各地の大会巡りをすること、月に1回程度の外食が楽しみ」と教えてくれました。
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