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勤続34年・退職金2300万円「53歳で早期退職。退職金で起業の夢を叶えたはずが」63歳・元情報通信業男性の後悔

厚生労働省が発表する『令和5年就労条件総合調査』によると、退職給付(一時金・年金)制度がある企業割合は74.9%。いまだ多くの世帯にとって、退職金は老後の生活を支える重要な資金源と言えるでしょう。後悔しないための退職金の使い方とは? All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住63歳男性のケースを紹介します。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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幸せな老後を迎えるためにも、慎重に考えたい退職金の使い道。実際、周りの人は退職金をいくらもらっているのか。後悔しない退職金の使い方とは? All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住63歳男性のケースを紹介します。

回答者プロフィール

ビジネスマン
回答者本人:63歳男性
同居家族構成:本人、妻
居住地:大阪府
現在の資産:預貯金0円、リスク資産0円
ひと月の収入:本人14万5000円(年金・繰り上げ受給)、妻15万円(給与)

退職時の状況

業種/職種:情報通信業/人事・総務
企業情報:上場企業(在籍当時)、社員数1000人以上
雇用形態:正社員
年収:1000万円
勤続年数:34年
退職時の年齢:53歳(2015年)
退職金の総額:2300万円

「退職金2300万円にはまあまあ満足」

退職金について「まあまあ満足している」と回答した今回の投稿者。

その理由としては、「相場を把握しづらく比較対象がないことから、こんなものかと漠然と思っているので」とのこと。

勤めていた情報通信関係の会社を53歳で早期退職したそうで、退職金「2300万円」を受け取った際は、「大切に大きく育てよう!」と決意したと振り返ります。

「念願の起業を果たしたが……」

退職金の使い道は、「昔から憧れていた起業をするための計画をした」という投稿者。

実際に「起業の念願が叶いオフィスや店舗を開いた時」の喜びは大きく、「夢が叶った」ことを実感したといいます。

ただその喜びも長くは続かず、「詐欺被害や地震やコロナ禍」といった想定外のトラブルが重なったことで事業はうまくいかなかった様子。

今となっては退職金を「起業に全部使ってしまったために苦しんでいる」と悲痛な思いを打ち明けます。

「退職金は残しておくことが大切」

「一応夢は叶ったが、現在は散財して(無くなって)しまった。起業したことで身についたのは事業のノウハウのみで、物理的に値打ちのあるものは何もありません」と語る投稿者。

また詐欺被害についての話と推測されますが、起業の際に退職金が「有効に使われるのか?といった心配が自身も含め家族にあった」そうで、全額を使い切ってしまったことに後悔は尽きない様子です。

これから退職を控える現役世代にも、退職金を「残しておくことが大切かと思います」とコメントを残されていました。

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