現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住88歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:88歳女性同居家族構成:本人のみ
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:不明
リタイア前の年収:100万円
現在の資産:預貯金50万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:不明
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):4万円(受給年齢を繰り上げ)老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「世の中は、上をみたらきりがない」
年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として「世の中は、上をみたらきりがないので、ぜいたくはそんなにできないものの、食べたいものは食べるし買いたいものは買うという最低限の生活ができているので良しとしています」と語っています。
ひと月の支出は約「4万円」。受給年齢を繰り上げた月「4万円」の年金の範囲内で「毎月賄えている」と回答されています。
「外食は極力控えて自炊している」
とはいえ、現在の預貯金は約50万円。年金以外の収入はなく、決してゆとりのある生活とはいえない様子です。そのため、年金生活においては「毎日、外食や外飲みを極力控え、自宅で食事を作って食べるようにしている」など、日ごろから節約に励んでいるといいます。
「年金の受給を繰り上げたことを後悔」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「若いころに、宅建主任等の資格などを取って、年をとってもできるような仕事を選択しておけばよかったです。貯蓄も投資もしておけばよかったです。節約もしておけばよかったです。若いころにお金を使いすぎたと思います」と回答。また、年金の「繰り上げ受給をやめておけば、毎月倍の年金が受け取れたようなので失敗したと思っています」と行き場のない悔しさを吐露します。
今の生活での不安は、「現在は親戚との交流がいくらかあるが、これがなくなると社会との繋がりが減ってしまう。それに伴って頭脳的、肉体的な老化が急激に進むのではないかと思うと怖い」とコメント。
いっぽうで「とにかく毎日が日曜日なので、体が言うことを聞くうちに、ひ孫の守りや読書、散歩、トランプ、楽器演奏など好きなことだけをして暮らしていけることが楽しみであり、最高の喜びです」とのこと。お金にゆとりはなくとも、充実した日々を過ごされているようでした。
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