現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、島根県在住65歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人、夫（67歳）
居住地：島根県
年金受給前の職業：専業主婦
年金受給前の年収：0円
現在の資産：預貯金200万円、リスク資産は不明
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：厚生年金3年（その他は第3号被保険者）
現在受給している年金額（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：6万6000円老齢厚生年金（厚生年金）：約3000円（年額約4万円）
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：なし
配偶者の年金や収入：年金240万円（年額）、給与収入84万円（年額、老人ホーム送迎のアルバイト）
「年金額に見合った暮らしで不満はない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として、年金生活に入る前から「生活の構想ができており、受給できる年金額に足る生活をできている。収益物件を所有（収入額は不明）しているため、ちょっとした資産を持っており、少しは余裕を感じながら過ごすことができている」と語っています。
ひと月の支出は約「7万円」に抑えられていて、コメントの通り本人の年金だけで「毎月賄えている」そう。
「家族のイベントや友人との時間にお金を惜しみたくないため、（普段は）外食は控えてパンネタやおかずの作り置きを心がけている」と日ごろから節約に励んでおられるようです。
「夫のギャンブル癖に悩まされている」
通常は年金の範囲内でやりくりしているものの、「今後大きな支出があり、年金で足りないことがあれば、収益物件の売却やNISAを崩すことで」賄うつもりだと投稿者。また「趣味で裁縫をしており、最近では1着1万～2万円でオーダーメードの服を知人を中心に販売している」そうで、今後本格始動すれば「年30万円ほどの売り上げが見込まれる」といいます。
ただ、夫の金銭感覚には問題を感じているそうで、「夫の年金が今後の生活の大きな頼りになるが、ギャンブルに使われてしまう前に、夫からお金を守ることができるかどうかが死活問題である」とあります。
「不安にとらわれず前向きに過ごしたい」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「夫を信じないでもっとお金を貯めておくべきだった。夫のギャンブルに翻弄され、完治することのない病気のため今も不安な中過ごしているが、何十年も前からお金を貯めておくことができていれば、今より不安を拭うことができたと思う」と回答。しかし今の生活での不安や不満はそれ以上語らず、「（年金は）もらえる額が決まっており、今後10～20年の生活スタイルがほぼ確立する。プラスアルファで豊かさをもたらすのは自分たちの気概や工夫なので、不安や不満に思う分、前向きに過ごそうと思う」と投稿者。
続けて、「自らも年をとり、親の介護をしながら、決して多く無い年金の中でやりくりする生活を送っているのは辛いことではない」。むしろ「少しのストレスを感じながら、メリハリのある生活を送ることができ、またこれまで趣味だった裁縫を仕事にするきっかけになった」と努めて前向きに語られていました。
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