月の年金8万円・預貯金150万円「豊かな資産がなくても、食べたい野菜を作る今が好き」79歳女性の幸せな老後

金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、宮崎県在住79歳女性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人：79歳女性
同居家族構成：本人、息子（56歳）
居住地：宮崎県
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：200万円
現在の資産：預貯金150万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：不明

現在受給している年金額（月額）

老齢基礎年金（国民年金）：3万円
老齢厚生年金（厚生年金）：5万円
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：なし

「年金だけでそれなりに生活できている」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。

その理由として「ぜいたくはできないが、それなりに生活はできている。不自由だと思ったことはない。充分にもらっている方だと思う」と語っています。

ひと月の支出は約「5万円」。年金収入の8万円で「毎月賄えている」と回答されています。

「野菜づくりが収入と節約に役立っている」

現在、年金以外にも「作った野菜を道の駅に売ったりして」収入を得ているという投稿者。

農業をしていることで食費も自然と節約されているようで、「外食は全くしない。買ってきてもらった食材で工夫しながら作ったり、作ってもらっている。家で野菜とお米は作っているので買わなくてよい」と説明されています。

「今の生きがいは、ひ孫と過ごすこと」

現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「全く貯金をしなかったので、むかし、きちんと貯金しとけばもっとお金があったのかなとおもいます。でもやりたいことをして、自分の食べたい野菜を作り、今の生活も好きなので、後悔することはあまりないです。今は今でも幸せです」と回答。

ただ近い将来を考えると心配事もあるそうで、「生活費はたりているが、これから足りてくるかが不安です。今は家で生活できているが、老人ホームなどに入ることになるのか、なども不安です」と投稿者。

いっぽうで今の楽しみは「ひ孫」だそう。「ひ孫にあうことがいきがいです。一緒にお散歩したりご飯をたべたりすることが楽しいです」と喜びいっぱいに語られていました。

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