現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、岐阜県在住73歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:73歳男性同居家族構成:本人、妻(64歳)、長男(25歳)
居住地:岐阜県
リタイア前の雇用形態:会社役員
リタイア前の年収:400万円
現在の貯蓄額:預貯金450万円、リスク資産25万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:企業年金、厚生年金、国民年金(加入年数は不明)
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(受給年齢を繰り下げ)老齢厚生年金(厚生年金):14万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金2万円(年額)
配偶者の年金や収入:年金なし、給与収入約100万円(年額)
「出費を抑えるために通院をやめた」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「このところ物価の上昇が激しいわりに年金額は上がらない、昨年からは出費を抑えるため通院もやめた」と語っています。
ひと月の支出は「不明」とのことですが、現在受給している厚生年金の14万円だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。
「10キロ3000円台の米を買って節約している」
現在は完全リタイアしていて給与収入はなく、年金で足りない支出については「わずかの貯金を取り崩す」ことで賄っているという投稿者。そのため年金生活においては「外食は抑える、なるべくあるもので食事をする、おいしいお米を食べたいが、10キロを3000円代で買う」など、節約を心掛けているとあります。
「若いころはその日暮らしの生活をしていた」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「高校を卒業後、就職はしたが全く何も仕事のできない自分だった。好きだったサックスで生活できればと都会に出てバンドマンを始めたが、その日暮らしに近く、22歳から43歳までほぼ年金を納めない生活をしていた」と苦しかったかつての暮らしぶりを回顧。続けて、「普通に人と接し会社勤めが出来る人間ならもう少しは楽な老後になっていたのかもとの思いはある、しかしこれが自分だから後悔はしていない」とも語られています。
今の生活での不安は、「いつ死ななければならないのか、楽に死ねることができるだろうか、いつどのようにして死ぬかが大きな問題です」とコメント。
「たまにおいしいものを食べる事」をささやかな楽しみに日々を過ごしておられるようでした。
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