現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住83歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:83歳男性
同居家族構成:本人のみ
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1000万円
現在の貯蓄額:預貯金1億円、リスク資産8000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金42年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万6000円老齢厚生年金(厚生年金):13万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金(金額は不明)
「我々の世代はもらえる年金が高すぎる」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として「我々の世代は納付保険料率も低く、ボーナスからも引かれていないのにたくさんもらえている。働いていないのにこんなにお金がもらえて大変ありがたい。しかし若い人には申し訳ない。今の若い人は額面の18.3%も(厚生年金保険料を)取られている。我々の年金受給額は高すぎるので半額にして、若者の負担を減らして子育てできるようにしてほしい」と語っています。
ひと月の支出は約「16万~20万円」。現在受給している公的年金の19万6000円だけで「毎月賄えている」と回答されています。
「年金額を抑えて保険料を節約している」
現在は完全リタイアしていて給与収入はないものの、現預金1億円、リスク資産8000万円と老後資産をしっかり蓄えてこられた投稿者。年金はあえて「60歳から普通に受給し、年金額を抑え、国保と介護保険料を節約している」とのこと。
昨今は物価高が問題となっているものの、他国に比べると「我が国は物価は安く、生活はしやすいが、税金が高い」と不満を口にします。
「体の衰えを自覚し、健康第一を心がける」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「音楽」と回答。「楽器に触れる機会がなかったので、こういった年になってピアノを習い始めたが、全然身につかない。後から教室に入ってきた幼稚園児にどんどん習熟度で負ける。若いときに楽器に慣れ親しんでおくべきだと思いますよ」と愚痴をこぼしつつも、新しい世界に積極的にチャレンジされているようです。
年金生活での気がかりは、「とにかく健康と交通事故が不安ですよ。妻は交通事故で骨折からの寝たきりになって、すぐにボケて逝ってしまった。体が若い時とは違うから、できる限り病院にお世話にならなくて済むように、健康に気を使っています」とコメント。
いっぽうで年金生活の楽しみは、「平日にショッピングモールに行くこと」だそう。「空いてて居心地がいいでしょ。土日なんか混んでてアホらしいです」と軽やかに語られていました。
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