現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、兵庫県在住64歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:64歳男性同居家族構成:本人、妻(63歳)
居住地:兵庫県
現在の雇用形態:正社員
現在の年収:350万円
現在の貯蓄額:預貯金2200万円、リスク資産500万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金38年、厚生年金38年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(65歳から受給予定)老齢厚生年金(厚生年金):9万1000円(特別支給の老齢厚生年金)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:特別支給の老齢厚生年金60万円(年額)、給与収入180万円(年額)
「年金見込額は月18万円ありそう」
今回の投稿者は、特別支給の老齢厚生年金を受給している64歳の男性。現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答しています。その理由として「現在も正社員として年360万円の収入があり、ねんきんネットで将来の年金見込額を見ると月18万円ありそう。また厚生年金を掛けていることで年金額も少しずつ上がっているようです。また20年以上前から株投資をしており、少ないながら年20万円(の配当金があり)生活費ではなく旅行費、外食費として利用しています」と語っています。
ひと月の支出は「約20万円」。65歳以降、年金だけで「毎月賄えている(賄える予定)」と回答されています。
「会社から要望があれば働き続けたい」
年金で足りない支出が発生した場合については「足りなくなる可能性としては年の固定資産税の一部(が考えられる)。仮に満額としても15万円×30年=450万円。それは預貯金で賄える金額」と投稿者。前述のように年金以外に「もう40年近く続けている小売業」の給与収入があり、「一応66歳で辞める予定ですが、会社から依頼があれば勤務する予定。現在週休二日で希望があればいつでも休める状況」とのこと。
くわえて株式投資の配当所得もあるため、年金生活においては「特に我慢する事なく、身の程を知った、毎月ある金額内での生活を心掛けて」いるものの、特別な節約はしていないそう。
ただ、家計のためにしていることとして「取り上げられる経済ニュースや一般常識的な生活ニュースは知識として情報収集して」投資などに活かしていると補足されています。
「テレビで見た場所に出掛けるのが楽しみ」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「強いて言えば」と前置きをして、「大学卒業してから60歳までに転職を12回」してきたため、「退職金をトータルで1000万円頂きましたが一つの会社で勤め上げていればもう少し頂けたかもと思う程度です」とコメント。「ただ上場企業にも勤め、多くの経験とそこそこの年収も頂けたので後悔はありません。お陰さまで厚生年金はほぼ切れることなく、結果論ですが平均年収600万円弱で勤めてきたので、世間で言われている平均年金より多くいただけそうです」とこれまでのキャリアには満足している様子です。
唯一の心配事と言えば、「やはり健康面ですかね。年金額が少なくても安心して生活でき、死ねる世の中にしてほしいですね」と投稿者。
いっぽうで、今の生活の楽しみは旅行や外食だそう。「若い時からテレビで旅番組、グルメ番組を観ることが好きでした。40代後半からはそんな番組で観た場所へ休みを使って行くようになり、今でも誰に気兼ねもなく、また妻が行きたい所を言ってくると準備して行ってます」と充実した自由時間を過ごされているようでした。
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