現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住72歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:72歳男性同居家族構成:本人、妻(69歳)
居住地:埼玉県
リタイア前の雇用形態:公務員
リタイア前の年収:700万円
現在の貯蓄額:預貯金1200万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金50年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万5000円老齢厚生年金(厚生年金):13万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金100万円(年額)
「年金の範囲内で生活することは難しくない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として「妻と合わせ一回52万円ほど(2カ月分)の振込があり、毎月旅行など行かない限り不足することは無いし、年金額に応じた生活することは難しくない」と語っています。
ひと月の支出は約「22万円」。夫婦で受給している年金で「毎月賄えている」と回答されています。
「健康的な生活こそが最大の節約」
年金で足りない支出について、「(通常は)足りているがもし足りなくなったら貯蓄から取り崩し」て賄うつもりだという投稿者。「定年後70歳まで、非正規の公務員として月額18万円ほどの収入」があったそうですが、現在年金以外の収入はない様子です。
そのため年金生活においては節約も意識しているそうで、「ソーラーパネルとポータブル蓄電池を利用して電気を作って、電気代、ガス代を節約」しているほか、「健康的な生活をしているので、妻ともども医療費がほぼゼロ」と家計だけでなく環境や体にも優しい方法で支出を抑えておられます。
「老後に2000万円必要と言うが、そんなことはない」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「老後を楽しむために色んなことを経験しておけばよかった」と回答。ただ今の暮らしに不安や不満は感じていないそうで、「老後には2000万円必要とか、不安を煽るような記事がありますが、私の場合全然そんなことはなく、持ち家ということもあるでしょうが毎月数万円は貯蓄できています」と胸を張ります。
ただそれも健康あってのこと。「健康でなくなったときのことを考えると不安ですが、あまり深刻に考えないようにしています」と投稿者。
「健康でいることが、医療費などの無駄な出費を防ぐことができ、生活を楽しむ土台であるので、日々あまりラクを追求せずに、愛犬との散歩など、できるだけ体を動かしている。そのおかげで食事もおいしく、この数年、妻とともに病院へは行ってないことが最大の喜び」と夫婦で慎ましく健やかに年金生活を楽しまれているようでした。
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