さらに広がる「解体パズル」の世界
メガハウス「解体パズルFANTASY サンリオキャラクターズ ポップミントMix」1089円(税込)。写真のシナモロールの他、ポムポムプリン、クロミ、マイメロディのうち、どれかが入っているというガチャポン的な商品
「『解体パズル・サイエンス』は、恐竜などの最新の研究結果などを踏まえたモチーフを扱うカテゴリーです。元の解体パズルはおもちゃから派生したので遊びの要素を生かしたいなと考えて作っていますが、サイエンスは組んで、並べてという知育的な要素が強めですね。FANTASYは、キャラクターをモチーフにしたシリーズです」と押尾さん。 「解体パズルFANTASY」のシリーズからは、例えば『ウルトラマン』に登場する宇宙怪獣「ゼットン」を設定に、忠実に内部が再現されています。また、サンリオのキャラクターを使ったシリーズなどもラインアップされているから驚きます。
もちろん、こちらは内臓パズルなどではなく、夢のある中身が詰まっているといった構成になっていますが、ちょっとした毒やユーモアは健在で、そのあたりのバランスが、本当にうまいメーカーなのだなと思いました。
「解体パズルLite」は食材を扱いながら、「にんにく」「納豆」「うに」「寿司」、そして新製品の「たこ焼き」と、中身を解体するというものではなく、そのものがバラバラのパーツになっていて、それを組み立てるという、パズルとしてはむしろ本道の製品になっています。 「サメもそうですが、やはり解体できるグルメのネタは限られている中で、これ以上の広がりをどうするかというところで立ち上げたシリーズが『解体パズルLite』です。まずは身近にあって親しみやすいにんにくや納豆から始めました。解体パズルの知育的な部分や、洒落っ気のような部分は少ないですが、立体ジグゾーパズル的な面白さがあると思います。あと、パーツが少ない分、価格も低めに設定しています」と押尾さん。
「私は、今回、サメを担当して、たこ焼きも担当したのですが、開発的にはたこ焼きの方がすごく大変でした。“Lite”といっていますが、パズルとしては本格的です」と芳賀さん。
現在、芳賀さんは新製品に取り掛かっているそうですし、メーカーとしても、このシリーズはまだまだ育てていく方向で動いているそうです。食材からサメへ、また途中でLiteではなく解体パズルのシリーズで「へいおまち!!醤油ラーメン解体パズル」が出ていたりと、さまざまな試行錯誤が続く中で、確実に面白い製品を出し続けられているのですから、新製品にも期待してしまいます。