牛、マグロ、豚、カニ、鶏、フグ、羊と続き世界的なヒットに
メガハウス「一頭買い!!黒豚パズル」1980円(税込)。牛、マグロの次は黒豚が登場。さらに、本ズワイガニ、鶏(焼き鳥)、トラフグ、羊(ジンギスカン)、キングサーモン、醤油ラーメン、ホホジロザメと続きます
特に「一頭買い!!黒豚パズル」は、中国で大ヒットして、中国ではお祝いなどの席で欠かせない“豚の丸焼き”をモチーフにしたバリエーション「一頭買い!!豚の丸焼きパズル」も発売。実際に丸焼きになった豚を食卓に載せた姿を再現できるディスプレイスタンドなども付属する凝った製品です。
「豚の次が鶏ではなくカニになったのは、牛、マグロと陸のもの、海のものという順序だったので、そこを踏襲しているからです。肉だけで作ると広がりがないという考えもありました。また、最初はパズルのパーツに部位名を刻印していたのですが、海外版を出しやすくする意味もあって、途中からタンポ印刷(※)に変えています」と押尾さん。
※インクをつけたシリコンゴムのパッドをスタンプのように押し付けて印刷する方法 解体パズルシリーズは一見して面白そうだということが伝わるから、話題になるのですが、実際に遊んでみると、最初の印象以上に面白く、興味深い製品だということが分かります。
まず何より、生き物の「解体」というデリケートな題材であることをメーカー側が十分に理解した上で、楽しく遊べる製品として成立させていることが、実際に遊んでみるとよく分かるのです。
「企画の最初には理科室がモチーフだったこともあってカエルもあったのですが、それが製品化されず牛が残ったというのも、内蔵をガッツリ見せるのではなく肉の部位にしたのも、“ファンシー”に見せるためという考えが最初からあったからです。その代わり、肉の部位自体は、きちんとリアルにこだわります」と押尾さん。
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