現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。今回はAll Aboutが実施したアンケート調査から、障害年金を受給している京都府在住62歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:62歳男性同居家族構成:本人、妻(60歳)
居住地:京都府
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:600万円
現在の貯蓄額:預貯金100万円、リスク資産:50万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:共済年金28年、厚生年金10年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):15万円
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:給与収入260万円(年額)
「受給額がもっと少ない人もいる。これ以上は希望できない」
今回の投稿者は障害年金を受給している62歳の男性。現在の年金額について満足しているか、の問いには「どちらでもない」と回答されています。その理由として「欲を言えば多いに越したことはないが、一般的に聞く年金額よりは多いようなのでこれ以上希望するのもどうかという思いです」と語っています。
ひと月の支出は、月の受給額とほぼ同じ「約14万円」。年金だけでは「年の半分くらい足りない」と回答されています。
「業務委託の報酬を生活費の足しに」
年金で足りない支出がある場合は「貯蓄等を切り崩す」ことで賄っているという投稿者。収入を増やすために働くことも考えているそうで、「クラウドソーシングの仕事で月数千円単位の収入(を目指すこと)から始めているところです。年金だけではどうしても足が出ることがあり、少しでも何らかの収入を得て生活費の足しにしたい」とのこと。
また「数年前から株式の積み立てをするようになりました」と、コツコツと資産形成されている様子です。
同時に節約も意識していて、「車に乗る頻度を下げた。電気や灯油の使用を意識的にセーブ。スーパーのチラシを毎日チェックして安いものを買うようにしている」と補足されています。
「今後さらに医療費がかさむのではと不安」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「私は精神疾患が原因で一旦職を離れ、違う仕事に就いてみましたが、無理し過ぎずに細々とでも続けられる仕事は継続すべきだったと痛感しています」と回答。続けて「やはり健康に変えられるものはなく、年々体力的な衰えを感じる中で、疾病にかかることが多くなりました。年金生活において医療費がかさむのは結構きつく、今後さらに入院等も考えないといけないかと思うと不安が大きくなります」と吐露します。
いっぽうで今の自由な時間を楽しんでもいるという投稿者。「主夫のような生活ですが、安くて美味しいものをつくろうと炊事を楽しみにしています。時に嫌にもなりますが。自分のペースで生活できるので楽に感じることは多いです」と語られていました。
※皆さんの年金エピソードを募集中です。エピソードの採用で3000円分のAmazonギフト券をもれなくプレゼント。応募はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません