現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、広島県在住67歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:67歳男性同居家族構成:本人、妻(61歳)
居住地:広島県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:930万円
現在の貯蓄額:預貯金500万円、リスク資産:1400万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金39年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(受給年齢を繰り下げ)老齢厚生年金(厚生年金):17万7700円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金4万3500円、米国年金6万円
配偶者の年金や収入:なし
「個人事業主として収入がある」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として「個人事業をやっており、年金以外にも収入があるから、現在の年金額でも比較的余裕がある。そのため、必要なものは購入することができ、ストレスがたまらない生活を送ることができている」と語っています。
現在は老齢厚生年金のほかに米国年金、企業年金などの受給もある様子。とはいえ、ひと月の支出「約30万円」は、年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「夫婦とも節約はしない方針」
年金で足りない支出については、業務委託で「翻訳関連の仕事」をして賄っているそう。現役時代にアメリカで働いていた期間があるようで、その経験を活かして「現在3社と契約。10万~15万円/月の収入」があるといいます。
そのため、年金生活において「節約はしない」と投稿者。「『ぜいたくはしないが節約もしない』という方針を妻とも共有し、お互いにストレスを感じることがない生活を送れていると思う」と夫婦でしっかりと話し合いながらセカンドライフを楽しんでいる様子です。
「もっと早く独立に踏み切ってもよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「現役時代も事業を始めることを考えたことはあったが、踏み切ることができなかった。今になってもっと早く個人事業を始めていればよかったと思う。しかし、今は年金収入がそこそこあるからこそできているとも思えるので、難しい所ではある」と回答。いっぽうで、定年後に備えて早期に「個人事業を始めるための準備」を進めていたおかげで今の生活があるとも。「年金+個人事業で比較的余裕ある生活が送れている」と、老後の喜びを語ります。
ただ将来を考えると避けられない心配事も。「今後、病気などで働けなくなるかもしれないことが少し不安になることもある」と、健康面での不安を語られていました。
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