現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住72歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:72歳男性同居家族構成:本人、妻(71歳)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:750万円
現在の貯蓄額:預貯金2000万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金38年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万円老齢厚生年金(厚生年金):14万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金58万円(年額)
「物価は上がっても年金額は上がらない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「5年前くらいまではまあ仕方ないかと思っていたがこの数年での物価上昇に伴い現役の人は給与アップがあるが年金受給者はアップしないので(※年金制度では物価の変動に応じて年金額が毎年改定されます)」と語っています。
ひと月の支出は約「23万円」。夫婦の年金だけおおむね生活できているものの、「年に1~2回足りない月がある」と回答されています。
「年金で足りない額は貯蓄を取り崩す生活」
現在は完全リタイアしていて年金以外の収入はなく、イレギュラーな出費が発生した場合などは貯蓄を取り崩して賄っているそう。限られた年金収入でやりくりするために「毎月の生活で節約できるのはまず食費なので、まとめ買いや特売を利用し、外食の(機会も)減らし、高価なものは食べられない」と投稿者。
「昔は無駄遣いと思わなかったものも今になって思えば浪費だったと思う。外食をもっと控えればよかったと思う」と後悔を口にします。
「十分な貯蓄や資格を取る努力をしなかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「簡単明瞭で、もっと貯蓄しておけばよかったし、また高齢になっても収入があるように資格を取っておくように努力すればよかった」と回答。重ねて、年金生活に入る前にできるはずだった備えを「特に何もしなかった」と悔やみます。
今の生活に楽しみや喜びを「特に感じていない」と投稿者。「日々平穏であればと願う」のみだと言いますが、「このままの物価上昇が続いたら5年後、10年後にどうなっているのか」と不安な思いを語っておられました。
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