現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、京都府在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳男性同居家族構成:本人、妻(64歳)
居住地:京都府
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:900万円
現在の貯蓄額:預貯金1000万円、リスク資産:500万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金39年、国民年金39年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):約6万7000円老齢厚生年金(厚生年金):約13万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:不明
「年金だけでは足りない月もある」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「リタイアする15年前から全社的に給与が減額されていたので。最高年収は1200万円ぐらいあった時期もあります。(現役時代を通した)トータルでの収入から考えると、年金額はかなり低いので」と、順当にいけばもらえるはずだった金額に満たないことを悔やみます。
ひと月の支出は約「20万円」。年金だけでは「年1~2回足りない月がある」と回答。
「足りない分は貯蓄から引き出す」
現在は「仕事はしていません」とのことで、年金で足りない支出については「貯蓄から月々2、3万円を引き出しています」という投稿者。日々の生活の中で「買い物の回数を減らし、散歩がてらにいろいろな店を回って、手ごろな価格の商品を買うようにしています。食品は使い切ることを心がけています」と生活費を抑える工夫をしているそうです。
「資産形成や支出の削減がもっとできたかもしれない」
現役時代について、「貯蓄や個人年金の利用を、若いときから計画的にしていればよかったと思います。投資についてももっと勉強して、少額でも実践していればよかったとも思います」と、公的年金以外の手段での資産形成に、思い残す部分があるといいます。また「マンションのローンの借り換えをして、返済額を圧縮した経験がありますが、もっとよく調べて効率的に行っていれば、さらに減額できたことが後になってわかりました。金融機関としっかり連携していればよかったと思います」と、支出を減らすことに手を尽くし切れなかったことにも、後悔が及んでいます。
これからの生活について、「年金(の支給)額が減額され、物価上昇も顕著な現状では、将来の経済面で不安があります」と憂う回答者。
いっぽうで今の生活については「毎日が日曜日なので、孫のお守りや読書、散歩、楽器演奏など好きなことだけをして暮らしていけることが楽しみであり、喜びです」と、家族との関わりや幅広い趣味を楽しんでいるようでした。
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