現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、静岡県在住68歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人、妻
居住地：静岡県
リタイア前の雇用形態：不明
リタイア前の年収：800万円
現在の貯蓄額：預貯金300万円、リスク資産：6000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：厚生年金38年
現在受給している年金額（月額）
老齢年金（国民年金・厚生年金）：20万円障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：個人年金250万円（年額）
配偶者の年金や収入：年金80万円（年額）
「この数年の物価高が生活を圧迫している」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「年金だけでは暮らしていけないし、趣味の旅行にも行けない。さらには、この数年の物価高は年金生活者の暮らしを圧迫している」と語っています。
ひと月の支出は約「65万円」。夫婦の年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「外食は控え、ファミレスや回転ずし店程度に」
現在は完全リタイアしていて、年金で足りない支出については「投資している株式の配当金や売却益を充当している」そう。月の支出は高めの印象ですが、年金生活においては「外食は出来るだけ控え、自宅で調理して3食済ませる。外食の際も高級レストランではなく、ファミレスとか回転ずし店程度に抑える。友人との飲み会などの交際費を最低限に抑える。衣服費にはお金をかけない」など、節約を心掛けつつも外食や友人との付き合いを適度に楽しんでおられる様子です。
「私的年金の受給期間満了後の生活が不安」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「毎月のお給料から天引きで貯蓄できる個人年金保険や積立定期預金をもっと増やしておけば良かった。付き合いの飲み会も回数と金額の上限を設定し、もっと節約しておけば、今よりも余力のある生活が出来たと思う」と回答。またいくら備えがあっても「株式投資はいつも上手くいく訳ではないし、iDeCoや個人年金保険の受給期間も短いので、支払満了後の生活には不安がある」と言います。
ただ、いっぽうで「年金受給日のあとに時々近所の鰻屋で食事する楽しみ」もあると年金生活での喜びも語っておられました。
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