ここではAll Aboutが継続的に募集している「資産3000万円達成エピソード」から、さまざまな3000万円の到達ケースをのぞき見していきます。
教科書通りではないリアルなエピソードの数々。皆さんの資産形成のモチベーションになれば幸いです。
資産3000万円達成・回答者プロフィール
年齢性別:57歳男性同居家族構成:本人のみ
居住地:千葉県
職業:会社員
年収:650万円
金融資産:現預金1900万円、リスク資産1億円
資産3000万円に到達した年齢や時期:43歳(2010年)頃
■リスク資産内訳(※詳細が不明なものも原文ママ記載)
・日本株:2600万円
・米国株:4000万円
・日本国債、社債:600万円
・米国債、ドル建て社債:2300万円
・投資信託:1900万円
「元々貯められる体質。病気でより本気に」
今回の投稿者は43歳で資産3000万円を達成したという57歳男性。お金を本格的に貯めるきっかけは意外にも資産がある程度増えてから。「39歳の時に病気で退職したが、税金・健康保険・年金に多額を要することが分かり、そこから貯蓄することを本格的に考えた。老後への不安もあった」と語り、それ以前はあまり意識することなく貯めることができていた様です。
「社会人3年目に資産1000万円に達するも株で全額を失う」
投稿者の具体的な資産形成はいかに。まず「子供のころから貯蓄習慣がありバイト代はほぼ貯金していたため、大学院を卒業するころには500万円以上の貯金はあった」そうです。ただし「奨学金を借りていたので借金も同額程度ありました」とも。
その後、「社会人になって3年目に1000万円に到達」。しかし「オルタナティブ投資(株や債券投資とは違う特殊な商品への投資)に失敗し、ほぼ全額失ってしまった」と波乱が待っていました。
「初心に帰り、1カ月の収支をプラスにするように気を付けた。社会人8年目に再び1000万円に到達した」と、一度大きな挫折を味わいながらも、5年で再び4桁の資産額にたどり着いたと言います。
「病気で退職。マンションの売却益で買った株が右肩上がりに」
1000万円が貯まってからも「仕事が忙しく、趣味も少なかった。PCと本と楽器があれば生きていける」タイプだそうで「社会人16年目に2000万円貯まっていた」とのこと。株での失敗以降、ここまで淡々と貯蓄をしてきた投稿者ですが、このタイミングで「城東エリア(東京23区の東側7区)にマンションを購入した」ことで変化が。
社会人19年目に「病気退職し、借金返済が難しくなったため、止む無く売却した」とのことですが、「(購入時は)価格が高騰する前だったこともあり、頭金を物件価格の4割入れることができた」、「(売却時には)不動産価格が上がり始めていたことから、購入とほぼ同額で売却」と、ここで予想以上の売却益が出たそうです。
そこで売却益から残ったお金を「半分程度、日本株購入に充てた。当時は2008年のリーマンショックの余波で、全てのリスク資産が半分になっていた。また、インデックスファンドの存在を知り、月5万円の積み立て投資を開始した」と、株価が上昇する前夜の一番良いタイミングでリスク資産を増やし、その直後の上昇相場に乗ることができたと説明。
その結果「2010年末には資産が3700万円くらいになった」と3000万円を一気にクリアしたとのことです。
「年下の上司に怒られながらも居場所がある喜び」
現在1億円を超える資産をお持ちの投稿者男性。3000万円到達後の話を聞くと、「インデックスファンドの投資を継続しつつ、技術力はあるのに割安と思われる日本企業の株を買い増した。2016年からは米国株投資を開始した。最初は思いついた銘柄を買っていたが、自分のよく知る製品を出している企業がNASDAQに多いことに気づき、NASDAQ銘柄に移行した」とやはり株を中心に資産を増やしていった様子。
資産を増やす上でもっとも効果的だったことはなにか、との問いにも「インデックスファンドを積立購入しつつ、個別株の機会を狙えたのが良かった。時期が良かっただけかも」と謙遜しつつ回答。
いっぽう「転職は何回か経験した」そうですが「残念ながら収入はほとんど増えなかった。『45歳になると転職は難しい』と言われていた時代」でもあり就労の面では苦労をしたそうです。
目標とする人が多い3000万円という資産について、投稿者は「むしろ、幸福感はお金にあまり依らないことを感じています。自分のやりたいことがやれるのが良い人生ではないでしょうか。FIREに憧れた時もありましたが、年下の上司に怒られながら働いています。居場所があることが大事なようです」と実感のこもった感想をコメントされています。
最後にこれから資産形成をする人に向けて、「人の話をうのみにせず、自分で考えて決断することが大事だと思います。影響力のある人の言動の逆をやると良いかも」、また「ピーター・リンチ『株で勝つ』、ジョン・ボーグル『インデックスファンドの時代』、バートン・マルキール『ウォール街のランダムウォーカー』、ベンジャミン・グレアム『賢明なる投資家』は株を始める前に読むと良いと思う」とアドバイスを送っていました。
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