ここではAll Aboutが継続的に募集している「資産3000万円達成エピソード」から、さまざまな3000万円の到達ケースをのぞき見していきます。
教科書通りではないリアルなエピソードの数々。皆さんの資産形成のモチベーションになれば幸いです。
資産3000万円達成・回答者プロフィール
年齢性別:37歳女性同居家族構成:本人、夫(44歳)、長男(9歳)、長女(7歳)、次女(6歳)、三女(4歳)
居住地:宮崎県
職業:会社員
世帯年収:本人800万円、配偶者500万円
世帯金融資産:現預金300万円、リスク資産4000万円
資産3000万円に到達した年齢や時期:36歳(2023年)
■リスク資産内訳(※詳細が不明なものも原文ママ記載)
・ジュニアNISA:1000万円(子4人分×250万円ほど)
・外貨建て生命保険:米国債1000万円、ドル建て100万円、豪ドル建て80万円
・iDeCo:300万円くらい
・旧NISA個別株:800万円
・新NISA:つみたて投資枠60万円(本人、夫各30万円)、成長投資枠150万円(本人100万円、夫50万円)
・学資保険600万円
「重なる出産。減る収入に焦り」
昨年2023年4月、36歳で資産3000万円を達成したという今回の投稿者女性。お金を本格的に貯めるきっかけは6~7年前。「我が家は夫より私のほうが収入が多いです。長女と次女を年子で出産した時、収入が減りこのままではまずいと思いました」と話が始まります。
「残高を見るだけの管理で毎月25万円貯金」
まず「毎月10万円は貯めよう!と思い、必ず先取り貯金にして別口座に貯めること」から始めたとのこと。「もともとストイックな性格で最後までやり遂げたいタイプの人間。日経ウーマンという雑誌で、毎月、給与日の口座残高を足して今の資産をざっと記録する家計管理をされている方が載っていて『これだ!』と思いました。だんだん貯まることが嬉しくて、10万円→15万円→20万円と」資産が増え、期間は不明ですが早々に500万円をクリアしたそうです。
その後、「車に400万円ほど使ってしまいました。しかし、また貯められる強い意志があり悩まずに支払い。その翌年にはもう一台車を250万円ほどで購入」したそう。
「この頃には毎月25万円ほど貯められるようになっていました。車を新調し、しばらくは大きな買い物はないと判断。20代の頃から投資をしていたので、毎月120万円の(旧)NISA枠を全額活用しようと考え、それからどんどん日本株に投資をしていきました」と貯蓄から投資へと舵を切ったとのこと。
「1000万円達成は2018年9月」だったと記載があります。
「NISAを全力で活用し1年に1000万円単位で貯まるように」
1000万円から2000万円にたどり着くまではおよそ4年。「2000万円は2022年4月に達成」したとのこと。「1年で300万円貯まる計算なので、自分のNISA枠だけでは足りず、主人のNISAも使うことにしました。(NISA枠の240万円に収まりきらない)残りの60万円は来年度の予算に、子ども手当は全額学資保険の支払いに回しました」と計画的。
「来年度の予算決めをし、あらかじめ貯めておくことで、困った事態を回避できること」にも気づいたそう。
その後「自分たちのNISA枠だけでは足りず、子どもたちにジュニアNISAを開設してもらい、安定の債券やETF、投資信託を多めに運用していくことにしました。子どもたちが幼く、お金がそこまでかからない時期だったのでできたことです」と投資スピードはさらにアップ。
資産3000万円には「2023年4月に達成」。2000万円からほんの1年で1000万円も資産が増えたことになります。
3000万円を達成してからも、「もう少し資産が増えたらと思い、現在はダブルワーク中です。おかげで10万円ほど毎月の給与が増えました。節約することにも限界があるので、収入を増やすことも大切だと考えました。どんなときでも先取り貯金、お金に動いてもらい増やす、収入を増やすチャンスが有ればやってみる」ことを心がけているそう。
そして3000万円から11カ月後の「2024年1月に」資産4000万円に達成。2000万円以降の資産拡大のスピードには目を見張るものがあります。
「資産1000万円を超えればとんとん拍子で増えるはず」
資産を増やす上でもっとも効果的だったことはなにか、との問いには「とにかく先取り貯金。口座を移し、そこには手を付けない。家計簿はつけない。月末の口座を計算して増えていたら良い。手元に毎月同じ金額だけ残し、それは自由に使う。それ以外は全て貯金するような気持ちが大事。投資はやりたいと思う気持ちが少しでもあるなら一株でもやってみたら良い」と回答。また「日経ウーマンの『家計簿はつけずに月末の口座残高を確認するだけ!』、この出会いは私を変えました」と振り返ります。
ご本人の中では1番達成感があった金額を聞くと、「1000万円かな」とのこと。「ここが一番時間がかかったので。最初の1000万円はみなさんもまだ年が若いだろうし、給与もいまだ年功序列の古い文化の残る日本なので、最初がやっぱり一番大変なんじゃないでしょうか」。
3000万円という資産についてはまだまだ少ない金額だという投稿者。「子どもの教育費に一人4000万円を考えており、我が家は1億2000万円必要なので(笑)。また、あくまでも株や投資信託なので、今がどうとか関係ない。売った時が全て。子供が成長し、売却時によい値だったらいいね、という感覚で」捉えているとのこと。
最後に現在3000万円を目指している人たちに向けて、「最初の1000万円を頑張りましょう。あとはとんとん拍子で進みますよ。だいたい11カ月から1年くらいで1000万円ずつ増えます。これはお金に働いてもらっているおかげです。一緒に頑張りましょう!」とエールを送っていました。
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