「スマートキャンパス」と「ドット罫線」について
筆者は、最近のキャンパスノートでは、同じページ数なのに従来品より薄くて軽い「スマートキャンパス」が気に入っています。荷物は少しでも軽い方が良いと思っているので、このノートの登場はとてもありがたいと思ったものです。また、今やキャンパスノートの定番罫線になっている「ドット入り罫線」が採用されているのもうれしいポイント。個人的に「ドット入り罫線」は、完成度の高いノート用の罫線だと思っています。
方眼や無地は、それぞれにファンがいるのも分かるのですが、ドット入り横罫は、そこに小さなドットが打たれているだけというシンプルさでありながら、横罫としての機能を損なわないので、ノートの横罫はドット入り罫線に統一してもいいのではないかと思ったりします。
「『スマートキャンパス』は学生をターゲットに作りました。学生の荷物量に増加に向けてノートだけでも軽くしてあげたいという思いから開発された商品です。
通常軽くする場合は、嵩高紙(かさだかし)といった『軽いけれど表現がガサガサする』紙を使う傾向にあるのですが、この紙はプレスをかけながら薄くすることで軽さをだし、配合を工夫することで裏抜け、裏うつりはなく、表面もなめらかで書き心地のいい紙に仕上げています。薄いけれどゲルインクで書いても裏うつりしにくい紙を作るのに苦労しました」と絵馬さん。 つまり、「スマートキャンパス」は学習環境の変化に特化したノートで、紙も標準のキャンパスノートとは違う、キャンパスノートの様々なラインアップの中のバリエーションのひとつということなのでした。
同様に、ドット入り罫線も、かなり多くのシェアを取りながらも、普通の横罫が好きだというユーザーも根強く、そういうユーザーの声も大事にするからこそ、幅広く使ってもらえるブランドになっているということなのでしょう。
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