中でも一人暮らしの方は、自分が稼いだお金は自由に使えます。老後のことよりも今を充実させることを優先しがちということがあるかもしれません。とはいえ、ある程度の年齢になれば、老後資金が気になるものです。
そんなときは、まずは家計の中の「ムダ遣い」をチェックしてみてはどうでしょう。今回は、家計のムダ遣いをなくすための2つの対策をご紹介します。
一人暮らしの人で1000万円以上を持っている割合は?
金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](2024年)」によれば、20~70歳代の単身世帯における1000万円以上の貯蓄を持つ人の割合(金融資産を保有していない世帯を含む)は以下のとおりです。●1000万円以上の金融資産を保有している割合
・20歳代:3.2%
・30歳代:12.7%
・40歳代:21.0%
・50歳代:23.8%
・60歳代:33.7%
・70歳代:35.6%
この結果からも分かるように、年齢が上がるにつれて貯蓄1000万円以上の人の割合は増加しています。若いうちは収入や生活費に余裕がなく、なかなか貯金が進みにくいものですが、年齢を重ねて収入や資産が安定することで、着実に貯蓄が増えていく傾向にあるようです。
家計の中にある「ムダ遣い」を見つけよう
家計の中にあるムダ遣いには、「安い」というだけで買ってしまい結局使わないままになっているものや、支出額などは分かっているが何に使ったか後から思い出せない「使途不明金」などがあります。これらは、習慣化してしまったありがちな浪費です。1回当たりの金額はそれほど多く感じるものではありませんが、ダラダラと使ってしまうものが多い傾向にあります。
このような習慣を持ち続けていると「そんなにぜいたくをしているわけではないのに、いつもお金がない……」という状態をつくり出してしまいます。
まずは、いつも立ち寄るお店のレシートを集計してみる、ネットでの買い物の決済を確認してみるなど、日々の行動を振り返ってみると、どんなムダ遣いがあるかつかめるでしょう。
ムダ遣いを減らすための対策とは?
ムダ遣いを減らすための対策には、以下の2つがあります。●使途不明金を減らすための対策1:レシートやカード明細を小まめに見直す
「これ、何に使ったんだっけ?」と、後から思い出せない支出、それが「使途不明金」です。気付かないうちにお金が減っている原因になりがちです。
対策としては、レシートやカード・電子マネーの利用履歴を小まめにチェックすることが効果的。特に、買い物でつい余計なものを買ってしまいがちな方は、週に一度は全ての支払いを振り返る時間をつくってみましょう。
例えば、同じような食品や日用品をダブって買っていないか、「そのときは必要だと思ったけど、やっぱり使っていない……」というものがないかをチェック。
こうした振り返りを繰り返すことで、自分の「ムダ遣いのクセ」や「買い物の傾向」が見えてきます。次回からは、同じ失敗を防げるようになり、少しずつ「お金が残る習慣」が身についていくはずです
●使途不明金を減らすための対策2:予算や買い物のタイミングに“マイルール”を設ける
使途不明金を見直す中で、「あれ、またコンビニで買い過ぎたかも……」「つい、スマホでポチっと……」と気付くことがあるかもしれません。そんなときは、自分なりの「ちょっとしたルール」を設けるのがおすすめです。
例えば、コンビニやカフェの利用が多い方は、最近の1カ月の支出額をざっくり出してみましょう。そのうえで、「次の1カ月はその半分~3分の2くらいに収める」という予算を立ててみてください。
また、ネットショッピングが多い方は、「買い物は月に○回だけ」「ポイント2倍デーだけにする」など、タイミングを決めておくのが効果的です。
こうした小さな工夫を習慣にしていくことで、「買い過ぎたかも……」という後悔や、よく分からない出費がぐんと減っていきます。「お金の使い方に気付くこと」が、使途不明金を減らす第一歩です。